アカラブルチニブ単剤/併用、慢性リンパ性白血病の無増悪生存期間を延長

2019/06/28

文:がん+編集部

 前治療歴のない慢性リンパ性白血病を対象とした治験において、アカラブルチニブ単剤または併用療法で無増悪生存期間の延長が認められました。

ASCEND試験の良好な結果に続き、早期に主要評価項目である無増悪生存期間を達成

 英国アストラゼネカ社は6月6日に、前治療のない慢性リンパ性白血病患者さんを対象としたアカラブルチニブの第3相ELEVATE-TN試験の結果を発表しました。

 ELEVATE-TN試験は、前治療のない慢性リンパ性白血病の患者さん535人を対象にアカラブルチニブの単剤療法またはアカラブルチニブとオビヌツマブ(製品名:ガザイバ)の併用療法を、クロラムブシルとオビヌツズマブの併用療法と比較し、有効性と安全性を評価した無作為化、多施設共同、非盲検の第3相試験です。

 本試験は、慢性リンパ性白血病を対象としたアカラブルチニブの2つ目の検証的臨床試験で、結果として、早期に主要評価項目である無増悪生存期間を達成しました。1つ目の試験は、5月に発表されたASCEND試験で、こちらも良好な結果であり、それに続くものとなりました。

 アカラブルチニブは、ブルトンチロシンキナーゼ(BTK)を選択的に阻害する分子標的薬です。BTKは、細胞の表面から細胞の核内遺伝子へ増殖シグナルを伝達することで、がん細胞の増殖と生存にかかわる酵素です。アカラブルチニブは、このBTKと結合することで阻害し、がん細胞の増殖シグナルを遮断して破壊します。

 同社オンコロジー研究開発エグゼクティブバイスプレジデントであるJosé Baselga氏は「今回の結果により、CLLにおけるアカラブルチニブの単剤および併用療法の標準治療に対する優越性を確認することができました。ELEVATE-TNとASCEND試験の良好な結果は、今年の後半に予定している薬事申請の土台となります」と、述べています。

 なお、アカラブルチニブは、日本では未承認です。