相談:去勢抵抗性前立腺がん、化学療法以外の治療選択は?
前立腺がんと診断され、現在、去勢抵抗性となっています。左鎖骨上部のリンパ節への小さな転移と腹部リンパ節への転移がありますが、骨への転移はありません。自覚症状としては、体のほてり、左足首と甲のリンパ浮腫、頻尿、疲れやすさ、時々しびれを感じることがあるほか、血尿がまれにあります。
ザイティガ+プレドニンの治療を受けましたが、PSA値の上昇速度が速いため、ドセタキセルの治療を勧められました。重篤な自覚症状はなく、薬物による副作用のリスクを考えると、治療の中止も考えています。また、他の有効な治療法がないかセカンドオピニオンを受けることも考え悩んでいます。良いアドバイスをお願いします。
(本人、男性)
回答:去勢抵抗性前立腺がんに対する治療開始のタイミングや順番は、患者さんの病態により判断
日本泌尿器科学会の「前立腺癌診療ガイドライン2016年版」によると、前立腺がんの治療に関するポイントは次の通りです。
去勢抵抗性前立腺がんに対する治療選択
・去勢抵抗性前立腺がんに対する治療薬は、現在7種類あります
・ドセタキセル、カバジタキセル、エンザルタミド、アパルタミド、ダロルタミド、アビラテロン、塩化ラジウム-223の7剤です
・去勢抵抗性前立腺がんに対する治療は、骨やリンパ節への転移があり、初回ホルモン療法の奏効期間が短かった患者さんに対しては化学療法の有効性が高いとされています
・奏効期間が長かった患者さんでは転移の有無にかかわらず、エンザルタミドやアビラテロンなどの新規抗アンドロゲン薬による治療が有効とされています
・ドセタキセルは、病勢進行が顕著でない段階で開始したほうがより効果が期待できるとされています
・カバジタキセルは、ドセタキセルの効果がなくなった患者さんを対象に開発された治療薬のため、ドセタキセルの治療後に使われます
・去勢抵抗性前立腺がんに対する治療開始のタイミングや順番について明確な科学的根拠はないため、患者さんの自覚症状、遠隔転移の有無、全身状態、前治療の効果、薬の特徴などから、患者さんごとに考慮されます
このように、去勢抵抗性前立腺がんに対する治療薬としてドセタキセルは推奨されていますが、注意すべき副作用もあります。...
去勢抵抗性前立腺がんに対する治療選択
・去勢抵抗性前立腺がんに対する治療薬は、現在7種類あります
・ドセタキセル、カバジタキセル、エンザルタミド、アパルタミド、ダロルタミド、アビラテロン、塩化ラジウム-223の7剤です
・去勢抵抗性前立腺がんに対する治療は、骨やリンパ節への転移があり、初回ホルモン療法の奏効期間が短かった患者さんに対しては化学療法の有効性が高いとされています
・奏効期間が長かった患者さんでは転移の有無にかかわらず、エンザルタミドやアビラテロンなどの新規抗アンドロゲン薬による治療が有効とされています
・ドセタキセルは、病勢進行が顕著でない段階で開始したほうがより効果が期待できるとされています
・カバジタキセルは、ドセタキセルの効果がなくなった患者さんを対象に開発された治療薬のため、ドセタキセルの治療後に使われます
・去勢抵抗性前立腺がんに対する治療開始のタイミングや順番について明確な科学的根拠はないため、患者さんの自覚症状、遠隔転移の有無、全身状態、前治療の効果、薬の特徴などから、患者さんごとに考慮されます
このように、去勢抵抗性前立腺がんに対する治療薬としてドセタキセルは推奨されていますが、注意すべき副作用もあります。...
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