相談:ステージ4の前立腺がん、骨転移や次の治療法は?
前立腺がんのステージ4で骨盤、リンパ節、肋骨、脊椎、肺に少々転移しています。昨春に判明し(PSA値:260)、ザイティガによるホルモン療法を続け、PSA値が0.051まで下がりました。しかし、ここ5か月ほどで上昇しはじめ、現在は0.426まで上がってきています。
骨転移があり、当初は足のいろんな場所が痛かったので痛み止めを3種類服用していました。PSA値が下がり出し、痛みはゼロにはなりませんが軽減され、生活する上では支障はありません。1か月ほど前、買い物をしていたら急に足が痛くなり、5cmも上げられないほどでしたが、何もしていないのに1日で治りました。
PSA値が上がり出し、猛烈に足が痛い時もありますが、先生は「もう少し様子を見てから」と言います。私としては焦りもあり、次の治療法を早く見つけたいと思っています。
(本人、男性)
回答:去勢抵抗性前立腺がんに対する治療、患者さんごとに開始時期を考慮
去勢抵抗性前立腺がんに対する治療に関して、がんプラスに掲載されている記事から、ポイントをご案内します。
去勢抵抗性前立腺がんの治療
・前立腺がんは、前立腺全摘除術やホルモン療法により去勢することが有効です
・こうした治療を継続しても、再び病状が悪化することがあり、この状態を去勢抵抗性前立腺がんといいます
・去勢抵抗性前立腺がんの基準は、初回ホルモン療法後にいったん下がったPSA値が再び上昇した場合やPSA値が1.0ng/ml以下だった患者さんが、3回連続して1.0ng/mlを超えた場合とされています
・去勢抵抗性前立腺がんに対する治療は、骨やリンパ節への転移があり、初回ホルモン療法の奏効期間が短かった患者さんに対しては化学療法の有効性が高いとされています
・奏効期間が長かった患者さんでは転移の有無にかかわらず、エンザルタミドやアビラテロンなどの新規抗アンドロゲン薬による治療が有効とされています
・ドセタキセルは、病勢進行が顕著でない段階で開始したほうが、より効果が期待できるとされています
・カバジタキセルは、ドセタキセルの効果がなくなった患者さんを対象に開発された治療薬のため、ドセタキセルの治療後に使われます
・去勢抵抗性前立腺がんに対する開始のタイミングや順番について明確な科学的根拠がないため、自覚症状、遠隔転移の有無、全身状態、前治療の効果、薬の特徴などから、患者さんごとに考慮されます
参考記事:がんプラス 前立腺がんの再燃・再発・転移
https://cancer.qlife.jp/prostate/prostate_tips/article16429.html
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去勢抵抗性前立腺がんの治療
・前立腺がんは、前立腺全摘除術やホルモン療法により去勢することが有効です
・こうした治療を継続しても、再び病状が悪化することがあり、この状態を去勢抵抗性前立腺がんといいます
・去勢抵抗性前立腺がんの基準は、初回ホルモン療法後にいったん下がったPSA値が再び上昇した場合やPSA値が1.0ng/ml以下だった患者さんが、3回連続して1.0ng/mlを超えた場合とされています
・去勢抵抗性前立腺がんに対する治療は、骨やリンパ節への転移があり、初回ホルモン療法の奏効期間が短かった患者さんに対しては化学療法の有効性が高いとされています
・奏効期間が長かった患者さんでは転移の有無にかかわらず、エンザルタミドやアビラテロンなどの新規抗アンドロゲン薬による治療が有効とされています
・ドセタキセルは、病勢進行が顕著でない段階で開始したほうが、より効果が期待できるとされています
・カバジタキセルは、ドセタキセルの効果がなくなった患者さんを対象に開発された治療薬のため、ドセタキセルの治療後に使われます
・去勢抵抗性前立腺がんに対する開始のタイミングや順番について明確な科学的根拠がないため、自覚症状、遠隔転移の有無、全身状態、前治療の効果、薬の特徴などから、患者さんごとに考慮されます
参考記事:がんプラス 前立腺がんの再燃・再発・転移
https://cancer.qlife.jp/prostate/prostate_tips/article16429.html
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