相談:前立腺がんの術後12年経過しPSA値が上昇、経過観察で大丈夫でしょうか
12年前に前立腺がんと診断され、前立腺摘出手術を受けました。術後のPSAは0.007(最初から0ではありませんでした)でした。それが今年になりPSA値が0.10に上昇しました。12年前の執刀医は開院されて病院を去られているため、別の医師が診てくれています。その医師は「転移が見られますがPSA1.0になるまでは様子を見ましょう」と言います。最近、尿道あたりがじくじくしてきて、前立腺付近が痛いような、固まっているような気がしています。また、不安で眠れなくなり、体重が4kg減りました。このまま様子見でいいのでしょうか?
(本人、男性)
回答:PSA値が2回連続で0.2ng/ml以上の場合にPSA再発と判定
前立腺がんの治療に関して、がんプラスに掲載されている記事から、ポイントをご案内します。
根治的治療後の前立腺がんの再発
・根治的治療後の前立腺がんの再発には、生化学的再発(PSA再発)と臨床的再発の2つがあります
・PSA再発は、治療後のPSA値の上昇により判定されます
・臨床的再発は、画像診断や組織学的検査で再発部位が特定された場合に判定されます
前立腺がんのPSA再発
・根治的前立腺全摘除術の術後1か月以上経過した時点で、PSA値が0.2ng/ml未満ならPSA再発と判定されません
・その後の経過で2~4週間の間隔をあけた後に測定したPSA値が、2回連続して0.2ng/ml以上となった場合にPSA再発と判定されます
PSA再発に対する治療選択
・根治的前立腺全摘除術後のPSA再発に対する治療は、「救済放射線療法」「救済ホルモン療法」「経過観察」の3つから選択されます
・PSA再発後に積極的な二次治療をしなくても、転移や前立腺がんが原因では亡くならない患者さんがかなりの割合で存在します
・EAUのガイドラインによれば、PSA再発後の長期の経過観察で転移する人は、23~34%にとどまっています
・再発と判断して治療を開始すると、副作用や合併症など有害事象を招く可能性があり、それによって機能障害やQOL(生活の質)の低下を招く心配もあります
・そのため、経過観察も重要な選択肢の1つとなります
参考記事:がんプラス 根治的治療後に再発した前立腺がんの治療は、リスク因子、合併症を考慮し、経過観察も重要な選択肢
https://cancer.qlife.jp/prostate/prostate_feature/article2776.html
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根治的治療後の前立腺がんの再発
・根治的治療後の前立腺がんの再発には、生化学的再発(PSA再発)と臨床的再発の2つがあります
・PSA再発は、治療後のPSA値の上昇により判定されます
・臨床的再発は、画像診断や組織学的検査で再発部位が特定された場合に判定されます
前立腺がんのPSA再発
・根治的前立腺全摘除術の術後1か月以上経過した時点で、PSA値が0.2ng/ml未満ならPSA再発と判定されません
・その後の経過で2~4週間の間隔をあけた後に測定したPSA値が、2回連続して0.2ng/ml以上となった場合にPSA再発と判定されます
PSA再発に対する治療選択
・根治的前立腺全摘除術後のPSA再発に対する治療は、「救済放射線療法」「救済ホルモン療法」「経過観察」の3つから選択されます
・PSA再発後に積極的な二次治療をしなくても、転移や前立腺がんが原因では亡くならない患者さんがかなりの割合で存在します
・EAUのガイドラインによれば、PSA再発後の長期の経過観察で転移する人は、23~34%にとどまっています
・再発と判断して治療を開始すると、副作用や合併症など有害事象を招く可能性があり、それによって機能障害やQOL(生活の質)の低下を招く心配もあります
・そのため、経過観察も重要な選択肢の1つとなります
参考記事:がんプラス 根治的治療後に再発した前立腺がんの治療は、リスク因子、合併症を考慮し、経過観察も重要な選択肢
https://cancer.qlife.jp/prostate/prostate_feature/article2776.html
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