ガザイバ、悪性リンパ腫の1つCD20陽性の濾胞性リンパ腫の治療薬として発売
2018/09/13
文:がん+編集部
ガザイバが、悪性リンパ腫の1つであるCD20陽性の濾胞性リンパ腫を効能・効果として発売されました。
標準治療を上回る有用性を確認
中外製薬株式会社と日本新薬株式会社は8月29日、オビヌツズマブ(製品名:ガザイバ)について、「CD20陽性の濾胞性リンパ腫」を効能・効果として発売したことを発表しました。
濾胞性リンパ腫とは、悪性リンパ腫の1つに分類される血液がんで、リンパ球の中のB細胞から発生します。B細胞の多くは、表面に「CD20」というタンパク質が発現しており、がん化したB細胞が活発に活動していると、このCD20が高度に出現しています。これにより、がん化したB細胞の活性化や増殖が促進されています。
ガザイバは、非ホジキンリンパ腫の治療薬として国内外の治療ガイドラインで推奨されているリツキシマブ(製品名:リツキサン)と同様に、CD20に結合することでその働きを抑制し、免疫細胞ががん細胞を攻撃する力を高める効果があります。
中外製薬上席執行役員プロジェクト・ライフサイクルマネジメント共同ユニット長の奥田修氏は、「CD20陽性の濾胞性リンパ腫に対する新たな治療選択肢となるガザイバは、国際共同第3相臨床試験である GALLIUM試験等の成績により、標準治療を上回る有用性が確認されています」とコメントしています。