相談:子宮頸がんの治療から4年後に起こった出血や痛みに対する対処法は?

放射線治療 治療 副作用 生活

子宮頸がんで広汎子宮全摘出術を受け、翌年、放射線治療を受け4年が経ちました。最近、外陰部からの出血が頻繁になりました。夫婦生活の後だけでなく、長く座っていた時やたくさん歩いた後、排泄を我慢した時などにナプキンを使う位の出血で痛みもあります。婦人科では「出血したくらいで来ないで」と言われ、薬の処方もない状態です。どうすればいいでしょうか。

(本人、女性)

回答:放射線治療の副作用の可能性もあるため、気になる症状があれば担当医に相談

日本婦人科腫瘍学会の「子宮頸癌治療ガイドライン」と、日本放射線腫瘍学会の「放射線治療計画ガイドライン」によると、子宮頸がんと放射線治療のポイントは以下の通りです。

子宮頸がんの放射線治療で起こる副作用に関して
・個人差はありますが、放射線治療後長い潜伏期間を経て副作用が起こる可能性があります。...
これを「晩期副作用」といいます
・放射線治療で出血を伴う晩期副作用として「膀胱炎・膀胱出血」「直腸炎・直腸出血」などがあります

今回の出血の原因は、子宮頸がんの治療に伴う可能性もありますし、その他の原因の可能性もあります。

子宮頸がんの治療後4〜5年目の定期検診は、6か月ごとに定期検診が行われます。定期検診が近ければその際に、定期検診時期ではなくても気になる症状がある場合は、子宮頸がんの治療を受けた担当医、もしくは放射線治療を担当した医師に相談してみてはいかがでしょうか。

参考情報
子宮頸癌治療ガイドライン2017年版 治療後の経過観察
https://jsgo.or.jp/guideline/kiegan2017/keigan2017_08.pdf

放射線治療計画ガイドライン2016年版 婦人科
https://www.jastro.or.jp/medicalpersonnel/guideline/2016/07gynecologic.pdf

医師に相談したい場合、現役医師が回答する「AskDoctors(アスクドクターズ )」の利用もおすすめです。

アスクドクター