相談:膀胱がん、膀胱温存療法の選択基準は?

診断 治療選択

経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT)実施後、pT1 with CIS(尿路上皮内がん)と判定されたため、2回目のTURBTとBCG膀胱内注入療法6~8回を勧められました。私の希望としては、BCG膀胱内注入療法のみ行い、その後定期経過観察をして再発の有無を確認していきたいと考えています。定期観察で筋層浸潤が判明した時は膀胱温存療法を選択したいと考えています。膀胱温存療法の前提条件に「CISがないこと」とあるようですが、その判断基準を教えてください。

(本人、男性)

回答:BCG膀胱内注入療法後、再発までの期間が1年以上なら再度BCG膀胱内注入療法という選択も

日本泌尿器科学会の「膀胱癌診療ガイドライン2019年版」によると、膀胱がんの治療のポイントは以下の通りです。

・がんが筋層に達していない筋層非浸潤性膀胱がんの初回治療はTURBTです
・TURBT後は、膀胱内再発や浸潤・転移を防ぐために追加治療が行われます
・追加治療の内容は、TURBTで採取した組織による病理診断と各種画像診断の結果から、再発や進展のリスク因子によるリスク分類に従って決定されます
・深達度が「T1」「高悪性度」「上皮内がんの併発」のいずれかを含む場合は、高リスクに分類されます
・高リスクや上皮内がんの場合は、「BCG膀胱内注入療法」か「膀胱全摘除」のいずれかから選択されます
・上皮内がんは、粘膜の表面に横に広がっていてがんの範囲が不明であることが多く、内視鏡では切除しきれないことがあるため、BCG膀胱内注入療法が推奨されています
・BCG膀胱内注入療法後に再発した場合、推奨されるのは膀胱全摘ですが、再発までの期間が1年以上の患者さんでは、再びBCG膀胱内注入療法が行われることがあります
・上皮内がんに対し、1~2コースのBCG膀胱内注入療法後に高リスクのがんが再発した場合は、膀胱全摘除術を考慮することが推奨されています

上皮内がんの大きさや広がりによる治療選択の判断基準は、膀胱癌診療ガイドラインには記載されていません。...

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