相談:再発卵巣がん、治験に参加するにはどうしたら良いですか?
妹がステージ3cの卵巣がんで全摘手術を受けました。その後、抗がん剤治療が開始されたのですが、6クール目の検査で抗がん剤の効き目がないことがわかり、再発が判明しました。腹膜播種と腸閉塞もあります。妹に適した治験はありませんか?治験に参加するにはどうしたら良いですか?
(家族、女性)
回答:治験への参加は、主治医や治験担当医師、臨床研究コーディネーターに相談
卵巣がんの治療と治験を受けるまでの流れに関して、がんプラスに掲載されている記事からポイントをご案内します。
再発卵巣がんの診断
・再発卵巣がんでは、プラチナ製剤の治療開始から再発までの期間による病態に応じた治療選択が基本とされています
・プラチナ製剤の治療開始から再発までの期間が、6か月未満はプラチナ製剤抵抗性再発と判断されます
・プラチナ製剤の治療開始から再発までの期間が、6か月以上はプラチナ製剤感受性再発と判断されます
プラチナ製剤抵抗性再発に対する治療選択
・前治療と薬物に対して耐性(抵抗性)が生じたときに、その薬物と類似の構造や作用がある他の薬物に対しても耐性が生じる「交叉耐性」がない単剤による化学療法、もしくはベバシズマブが併用されます
プラチナ製剤感受性再発に対する治療選択
・プラチナ製剤を含む多剤併用化学療法が推奨されています
・プラチナ製剤を含む多剤併用化学療法にベバシズマブの併用による維持療法も推奨されています
・BRCA1/2遺伝子変異がある患者さんでは、プラチナ製剤を含む多剤併用化学療法で効果が見られれば、オラパリブによる維持療法が推奨されています
・BACA1/2遺伝子変異が認められない患者さんでも、オラパリブによる維持療法が検討されます
化学療法以外の治療
・再発病変が完全切除できる患者さんでは、二次的腫瘍減量手術が検討されます
・完全切除ができない、または症状の緩和ができないと判断された場合は、手術は推奨されていません
・痛みや出血などの症状がある患者さんに対しては、症状の緩和を目的とした放射線治療が検討されます
・脳転移がある患者さんでは、症状の緩和と予後改善のために放射線治療が行われることがあります
治験に関して
治験は、治療を兼ねた臨床試験です。...
再発卵巣がんの診断
・再発卵巣がんでは、プラチナ製剤の治療開始から再発までの期間による病態に応じた治療選択が基本とされています
・プラチナ製剤の治療開始から再発までの期間が、6か月未満はプラチナ製剤抵抗性再発と判断されます
・プラチナ製剤の治療開始から再発までの期間が、6か月以上はプラチナ製剤感受性再発と判断されます
プラチナ製剤抵抗性再発に対する治療選択
・前治療と薬物に対して耐性(抵抗性)が生じたときに、その薬物と類似の構造や作用がある他の薬物に対しても耐性が生じる「交叉耐性」がない単剤による化学療法、もしくはベバシズマブが併用されます
プラチナ製剤感受性再発に対する治療選択
・プラチナ製剤を含む多剤併用化学療法が推奨されています
・プラチナ製剤を含む多剤併用化学療法にベバシズマブの併用による維持療法も推奨されています
・BRCA1/2遺伝子変異がある患者さんでは、プラチナ製剤を含む多剤併用化学療法で効果が見られれば、オラパリブによる維持療法が推奨されています
・BACA1/2遺伝子変異が認められない患者さんでも、オラパリブによる維持療法が検討されます
化学療法以外の治療
・再発病変が完全切除できる患者さんでは、二次的腫瘍減量手術が検討されます
・完全切除ができない、または症状の緩和ができないと判断された場合は、手術は推奨されていません
・痛みや出血などの症状がある患者さんに対しては、症状の緩和を目的とした放射線治療が検討されます
・脳転移がある患者さんでは、症状の緩和と予後改善のために放射線治療が行われることがあります
治験に関して
治験は、治療を兼ねた臨床試験です。...
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