相談:膵臓がんの術後の腸閉塞で緊急手術、よくあることなのでしょうか?
父は膵臓がんで、膵体尾部切除術を受けました。その後、半年が経過し、食事→嘔吐を繰り返すようになり、腸閉塞の診断で治療を受けていました。ですが、このままでは患者の負担が大きいとの判断から、緊急で胃と腸をつなぐバイパス手術が行われることになりました。
バイパス手術前の説明では、画像検査では十二指腸や胃、腸などに病変は見つかりませんでしたが、腫瘍マーカーのCA-19-9の数値は上昇していました。この上昇については膵液、胆汁の影響が考えらえると説明を受けました。手術同意書には、「手術しても後遺症で腸閉塞が起こることがある」と記載があり、その場合には再手術が行われるそうです。説明は、メインの執刀医からではなく、補助で立ち会う医師からのみでした。
腸閉塞の原因がよくわかっていないままで、再手術の可能性もあり、なんだか腑に落ちないのですが、このようなことはよくあるのでしょうか。
(家族、女性)
回答:肝胆膵脾手術後の癒着性腸閉塞で手術を受けた患者さんは8.9%
「急性腹症診療ガイドライン2015」によると、腸閉塞・イレウスに関する情報は次の通りです。
腸閉塞・イレウスに関して
・腸閉塞(イレウス)は、飲食物の流れが小腸や大腸で障害された状態です
・腸閉塞とイレウスは、厳密には異なる疾患です
・腸閉塞は、文字通り腸が閉塞している状態で、手術による癒着でも起こります
・イレウスは、手術や腹膜炎などにより腸の働きが悪くなって(麻痺して)いる状態です
・2000年に行われた2万1,899人を対象とした腸閉塞とイレウスの調査では、癒着性腸閉塞が58.1%、そのうち手術を受けた人が19.3%でした
・癒着性腸閉塞が起こった患者さんが受けた手術の内訳は、以下の通りです
-上部消化管手術(食道、胃、十二指腸):33.9%
-下部消化管(小腸、虫垂、大腸):35.0%
-肝胆膵脾手術:8.9%
-婦人科疾患:8.7%
・腸閉塞を発症するまでの期間を調べた調査では、発症者の約40%が1年以内、半数以上が2年以内でした。...
腸閉塞・イレウスに関して
・腸閉塞(イレウス)は、飲食物の流れが小腸や大腸で障害された状態です
・腸閉塞とイレウスは、厳密には異なる疾患です
・腸閉塞は、文字通り腸が閉塞している状態で、手術による癒着でも起こります
・イレウスは、手術や腹膜炎などにより腸の働きが悪くなって(麻痺して)いる状態です
・2000年に行われた2万1,899人を対象とした腸閉塞とイレウスの調査では、癒着性腸閉塞が58.1%、そのうち手術を受けた人が19.3%でした
・癒着性腸閉塞が起こった患者さんが受けた手術の内訳は、以下の通りです
-上部消化管手術(食道、胃、十二指腸):33.9%
-下部消化管(小腸、虫垂、大腸):35.0%
-肝胆膵脾手術:8.9%
-婦人科疾患:8.7%
・腸閉塞を発症するまでの期間を調べた調査では、発症者の約40%が1年以内、半数以上が2年以内でした。...
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