BRAF遺伝子変異がある切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん 遺伝子検査を無料提供

文:がん+編集部

 BRAF遺伝子変異がある切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん(NSCLC)に対するタフィンラーとメキニストの併用療法が有効かを遺伝子検査により診断するシステムにかかる費用を、ノバルティスが一定期間負担するそうです。

終了日は保険適用の時期を考慮して決定

 ノバルティス ファーマ株式会社は5月25日、「オンコマイン Dx Target Test CDxシステムによるBRAF V600E検査結果提供プログラム」を5月25日より開始することを発表しました。

 ダブラフェニブ(製品名:タフィンラー)とトラメチニブ(製品名:メキニスト)の併用療法は、BRAF遺伝子変異がある切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん(NSCLC)の治療薬として、2018年3月に承認されています。しかし、BRAF遺伝子変異があるかどうかの遺伝子検査を行ない、この併用療法が有効かを診断するための「オンコマイン Dx Target Test CDxシステム」は、2018年4月4日に承認されていますが、保険適用はされていません。

 BRAF遺伝子変異陽性の腫瘍は、増殖が速く、予後が不良な可能性があります。そのため、BRAF遺伝子変異がある患者さんは、早急に治療する必要がありますが、保険適用されていないために、BRAF遺伝子変異陽性の可能性があるNSCLC患者さんは治療開始が遅れることが予想され、病状の進行へとつながる恐れがあります。そのため、対象患者さんが早期にこの併用療法が受けられるようにするため、この診断システムにかかる費用をノバルティスが一定期間負担する「BRAF V600E検査結果提供プログラム」を提供するといいます。

 このプログラムは、2018年5月25日から開始され、CDxシステムの保険適用の時期を考慮して終了日が決定されます。保険適用希望書が受理された日から、240日後を最長とするそうです。

 対象となる患者さんは、以下のいずれかの条件を満たす、切除不能な進行・再発の非扁平上皮NSCLC患者さんで、BRAF V600E陽性が確認された場合、ダブラフェニブとトラメチニブの併用療法での治療を予定されている患者さんです。

・既存のBRAF遺伝子検査で、BRAF V600E陽性とすでに判定されている
・既存の遺伝子検査で、EGFR、ROS-1、ALK遺伝子変異が陰性だった

 このプログラムでの検査を希望する患者さんは、主治医や医療機関に相談してほしいとしています。