免疫チェックポイント阻害剤2剤による併用療法、腎臓がん患者さんのQOLと健康状態を改善

文:がん+編集部

 免疫チェックポイント阻害薬2剤による併用療法に関する第3相臨床試験から2年間の追跡調査結果が発表されました。対象は、中および高リスクの進行腎細胞がん(RCC)患者さんで、がん関連の生活の質および健康状態の改善が示されたそうです。

進行腎細胞がん対象第3相臨床試験から2年間の追跡調査結果を発表

 米BMS社は6月1日、第3相臨床試験のCheckMate-214試験から2年間の追跡調査を行い、免疫チェックポイント阻害剤のニボルマブ(製品名:オプジーボ)と、低用量のイピリムマブ(製品名:ヤーボイ)の併用療法を受けた中・高リスクの進行腎細胞がん(RCC)患者さんを、スニチニブ(製品名:スーテント)による治療を受けた患者さんと比較したデータを発表しました。

 今回発表されたデータは、症状や機能を評価する患者報告指標「FKSI-19」を使い、ニボルマブと低用量のイピリムマブの併用療法による症状、生活の質、健康状態を評価したもので、改善が示されました。これらの改善は、ニボルマブと低用量のイピリムマブの併用療法による治療の早い段階から示され、投与期間中およびニボルマブ単剤療法による維持療法の期間を通じて大半が維持されたとしています。

 現在の標準治療と併用療法を比較した結果、腎臓がん症状の報告が、より少数でした。治療開始後の一時点を除き、2年間の追跡調査期間を通じて有意だったそうです。FKSI-19の総スコアにおける悪化までの期間も、ニボルマブと低用量のイピリムマブの併用療法で有意に延長されたとしています。

 シカゴのノースウェスタン大学フェインバーグ医学部、医療社会科学部門長であり、公衆衛生および医学研究所の患者中心アウトカムセンターのディレクターのDavid Cella氏は、「今回の解析により、このがん免疫療法薬の併用療法を受けた患者さんが、疾患関連症状の有意な改善とともに、身体面、精神面、機能面の健康状態においても良好な変化が示したことが証明されました」と述べています。

※FKSIの項目
・疲れていると感じる
・息苦しかった
・熱に悩まされている
・骨の痛みがある
・咳がでる
・全身がだるい
・血尿が出た
・症状の悪化が心配
・食欲がある
・よく寝られる
・吐き気がある
・下痢がある
・副作用が辛い
・仕事ができる(自宅を含む)
・人生を楽しんでいる
・現在の生活の質に満足している