オプジーボとヤーボイ併用、腎臓がんへの持続的な臨床効果示す

文:がん+編集部

  腎臓がんに対するニボルマブ(製品名:オプジーボ)イピリムマブ(製品名:ヤーボイ)の併用療法の治験で、最短30か月の追跡調査の結果、36%の患者さんが生存し、その後の治療を必要としていませんでした。

最短30か月の追加調査を実施、36%の患者さんで無治療生存を確認

  米ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は10月22日、CheckMate-214試験の新たな解析結果を発表しました。

 同試験は、未治療の進行または転移性の腎細胞がんに対する、ニボルマブとイピリムマブの併用療法とスニチニブ(製品名:スーテント)を比較した第3相臨床試験です。最短30か月の追跡調査を解析したところ、ニボルマブとイピリムマブの併用療法を受けた患者さんの36%が生存し、その後の治療を必要としていませんでした。スニチニブの投与を受けた患者さんでは、16%という結果だったそうです。

 無治療生存期間※1は、最良総合効果にかかわらず、スニチニブと比較して、オプジーボとヤーボイの併用療法で有意に長い結果でした。完全奏功※2または部分奏功※3が認められた患者さんでは、併用療法の42%、スニチニブの12%が投与中止から2年時点で、その後の治療を受けていませんでした。また同時点で、病勢が安定していた患者さんは併用療法の12%、スニチニブ6%が無治療でした。

  同試験では、 PD-L1発現レベルごとの解析も行われました。PD-L1発現が1%以上では、治療中止から2年時点で無治療だった患者さんは、併用療法で27%、スニチニブで8%でした。PD-L1発現が1%未満の2年時点で無治療だった患者さんは、併用療法で18%、スニチニブで5%でした。

 ベス・イスラエル・ディコネス・メディカルセンターのがん免疫療法プログラムディレクターであり、CheckMate-214試験の治験担当医師であるDavid F. McDermott氏は「CheckMate-214試験の今回の解析結果は、大きなアンメットニーズを抱える進行腎細胞がん患者さんにおいて、ニボルマブとイピリムマブの併用療法が持続的な臨床ベネフィットをもたらす可能性について、重要なインサイトをもたらしています」とコメントしています。

CheckMate-214試験

対象:腎細胞がん
条件:未治療、進行または転移性の腎細胞がん
登録数:1390
実験群:ニボルマブ+イピリムマブ併用
対照群:スニチニブ
主要評価項目:中高リスク患者の全生存期間※4、無増悪生存期間※5、奏効率※6
副次的評価項目:安全性

※1:治療をしない状態で生存している期間のことです。
※2:腫瘍が完全に消失した状態です。
※3:腫瘍の大きさの和が30%以上減少した状態です。
※4:患者さんの亡くなった原因ががんによるかどうかは関係なく、生存していた期間のことです。
※5:奏効例(完全または30%の部分消失)で治療中にがんが進行せず安定した状態の期間のことです。
※6:完全奏効(CR)(腫瘍が完全に消失)と、部分奏効(PR)(腫瘍が30%以上小さくなる)を足して、治療患者の総数で割ったものです。