ポテリジオ、再発または難治性の皮膚T細胞性リンパ腫の適応追加承認
2018/09/06
文:がん+編集部
ポテリジオが、再発または難治性の皮膚T細胞性リンパ腫の適応効追加と用法用量に関する承認を取得しました。
投与前のCCR4陽性細胞の確認が不要に
協和発酵キリン株式会社は8月21日、モガムリズマブ(製品名:ポテリジオ)について、「再発または難治性の皮膚T細胞性リンパ腫(CTCL)」の適応効追加と用法用量に関する承認を取得したと発表しました。
今回の承認は、モガムリズマブとボリノスタット(製品名:ゾリンザ)を比較した第3相臨床試験MAVORIC試験の結果に基づくものです。今回の承認によって、CTCLについて、今まで必要だった投与前のCCR4陽性細胞の確認が不要となりました。また、用法・用量については、1回量1mg/kgを1週間間隔で8回点滴静注するものから、1回量1mg/kgを1週間間隔で5回点滴静注し、その後は2週間間隔で点滴静注するものに変更となっています。
CTCLは、皮膚のリンパ腫の主な病型です。皮膚のリンパ腫とは、悪性リンパ腫の種類のひとつで、皮膚組織の中のリンパ球ががん化したものです。早期の症状は皮膚症状ですが、進行するとリンパ節や他臓器に病変が広がっていきます。CTCLの主な病型には、菌状息肉腫とセザリー症候群があります。
モガムリズマブは、特定の血液がん細胞に多く発現しているCCR4を標的とした薬剤です。米国では2018年8月に、全身治療歴がある成人の再発性もしくは難治性の菌状息肉腫とセザリー症候群で承認を取得しました。