眼のがん、全国52施設の診療実績リストを公開
2018/10/02
文:がん+編集部
全国52施設の目(眼)のがんの診療実績リストが公開されました。このリストでは、施設の診療件数や治療の実績などを確認でき、患者さんの受診が円滑になることが期待されます。
眼のがんに対する診療件数や治療の実績などの確認が可能に
国立がん研究センターは9月27日、希少がんのひとつである眼のがんの専門的な診療ができる52施設のリストとその実績を含む概要について、「がん情報サービス」で情報を公開しました。これは、2017年12月の手足・体幹表面の軟部肉腫診療施設に続く公開です。
希少がんは、どの施設で専門的な診療が行われているかが明らかではなく、診断に時間がかかったり、質の高い治療を受けられる医療機関等に関する情報を集めるのに時間がかかったりする状況があります。希少がんのひとつである眼のがんは、網膜芽細胞腫、悪性黒色腫、悪性リンパ腫、扁平上皮がん、脂腺がんなど眼部に発生するさまざまな腫瘍を含みます。推定罹患率は、10万人に3.1人とされています。
今回公開された情報では、眼のがんに対する診療件数や治療の実績、部位別の実施可能な治療内容、他施設との連携の実態などを確認することができます。患者さんは、これらの情報をもとに、受診先の施設などを選択することができます。
今回公開されたリストは、専門施設としての応募があった施設のなかで、基準の確認がとれた施設です。リストにない施設では診療が受けられない、というわけではありません。また、医師の異動などにより公開された情報は変わる可能性があるため、国立がん研究センターは注意を呼びかけています。