相談:ステージ4のマントル細胞リンパ腫、BR療法以外の治療法は?

治療 治験 副作用 先端医療 治療選択

2年前、50代後半の父が、背中やお腹の痛み、体重減少などがあったため、検査を受けたところ、ステージ4のマントル細胞リンパ腫と診断され、「余命半年」と宣告されました。

その後、月に1回の外来でBR療法による治療を開始しましたが、副作用によりリツキサンの治療をほとんど受けることができず、ベンダムスチンをメインにした治療に変わりました。治療の変更当初はほとんど副作用がみられませんでしたが、何日か経つと息苦しさが出てきたため、検査(レントゲン)を受けたところ、胸水がかなり溜まっていることがわかりました。

利尿剤を処方してもらいましたが、効果があまりみられませんでした。「ベンダムスチンによる副作用の可能性もあるため、まずは入院して胸水を抜き、その後、新薬を使用してみますか?それとも、何もせず経過観察にしますか?」と担当医から提案されました。今のところ、新薬に関する説明はなく、副作用もどんなことが起こるかわからないので抵抗があります。他に治療法はないでしょうか?

(家族、女性)

回答:マントル細胞リンパ腫の初回治療、患者さんの病態、病型などを個別に検討

日本血液学会の「造血器腫瘍診療ガイドライン2018年版補訂版」によると、マントル細胞リンパ腫の治療のポイントは以下の通りです。

・65歳以下の進行期のマントル細胞リンパ腫患者さんでは、リツキサンと高用量シタラビンを組み込んだ強化型化学療法が行われます
・効果があった患者さんでは、地固め療法として大量化学療法併用による自家造血幹細胞移植が行われます
・66歳以上もしくは強力な化学療法が困難な患者さんに対してはR-CHOP療法を行い、効果があればリツキサンによる維持療法、BR療法、VR-CAP療法などが推奨されます

再発または治療抵抗性のマントル細胞リンパ腫の患者さんに対しては、以下の治療法で高い効果が報告されています。...

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