相談:膵臓がんの術後に胆管炎、2度と起こさないためにできることは?
膵臓がんで手術を受けました。術後5か月が経ち、胆管炎になり1週間入院しました。もう2度と起こしたくないので、現在減量に取り組んでいます。胆管炎予防のためのアドバイスをお願いします。
(本人、女性)
回答:「発熱」「腹痛」「黄疸」などの症状があれば担当医に相談
日本膵臓学会の「膵癌診療ガイドライン2019年版」によると、膵臓がんの術後の経過に関するポイントは以下の通りです。また、「急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン2018」から急性胆管炎に関する情報を、国立がん研究センター東病院の栄養管理室のセミナー資料から食事に関する情報をご案内します。...
膵臓がん手術後の経過観察に関して
・腫瘍マーカー(CA19-9)の測定や造影CTの撮影を術後2年間は3~6か月おきに行われます
・その後は6~12か月おきに最低でも術後5年間は行うべきとされています
急性胆管炎に関して
・急性胆管炎は、胆管内に細菌が増殖し、胆管の内圧が上昇することで発症します
・胆管閉塞は、「胆管結石」「良性胆管狭窄」「悪性腫瘍」などが原因として起こります
・主な症状は、「発熱」「腹痛」「黄疸」です
・炎症の程度により敗血症や臓器不全が起こることがあります
・軽症の場合は、抗菌薬投与などの初期治療後、必要に応じて胆管ドレナージが行われます
・中等症の場合は、抗菌薬投与などの初期治療後、早期胆管ドレナージが行われます
・重症の場合は、緊急胆管ドレナージ、臓器サポート、抗菌薬投与が行われます
「発熱」「腹痛」「黄疸」などの症状があれば、担当医の先生にご相談ください。
食事に関して
〈食事のポイント〉
・食事に制限はありません
・糖尿病の場合は、血糖値に注意が必要です
・再発や進行を遅らせる食事はありません
・サプリメントなどの意義も不明です
・一番大切なことは、バランスの良い食事です
〈食べる心構え〉
・無理に食べない
・食べられるときに食べる
・食欲がないときは、食べたいもの、のど越しが良いものを食べてみる
〈少量しか食べられないとき〉
・主食と主菜を優先させる
・果物や乳製品を上手に取る
・野菜は無理して食べない(エネルギー量が少ないため)
・こまめな水分補給
栄養療法は、がんが治癒するわけではありませんが、適切な栄養管理は、身体機能の維持・増進につながります。極端に食事が取れなくなったり、気になる症状があれば、担当医の先生にご相談なさってください。
参考情報
膵癌診療ガイドライン2019年版
http://suizou.org/pdf/pancreatic_cancer_cpg-2019.pdf
国立がん研究センター東病院 栄養管理室 「パープルリボンセミナーin柏の葉2018」資料 https://www.ncc.go.jp/jp/ncce/info/seminar/2018/0424/20180407_nutrition_management.pdf
急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン2018(第3版)
https://minds.jcqhc.or.jp/docs/gl_pdf/G0001075/4/acute_cholangitis_and_acute_cholecystitis.pdf
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