相談:転移のある肝内胆管がん、マイクロ波凝固壊死療法は可能?

化学療法 手術(外科治療) 転移 治療選択

肝内胆管がんのステージ4と診断されました。造影CT検査では主幹腫瘍3~4cm、1cm大の肝臓への転移も2つ確認されています。CTで確認できない部分に腫瘍が浸潤している可能性があるため、「手術は不可能」と告げられました。現在、ゲムシタビン+シスプラチンの抗がん剤治療中です。治療中に黄疸の症状が出たため、プラスチックのステントによる処置をしましたが、5週間ほどで胆管炎が起こり、金属製のステントに交換し、黄疸の症状はコントロールできています。先日、造影CT検査を受け、「安定」との評価でしたが、肝臓に転移した腫瘍は消えていませんでした。

最近、「マイクロ波凝固壊死療法」のことを知りました。肝転移の病変に対して、マイクロ波凝固壊死療法を行うことで、手術ができるようにならないのでしょうか。

(本人、女性)

回答:切除手術不能な肝内胆管がんは化学療法が推奨

胆道がんの治療に関して、がんプラスに掲載されている記事から、ポイントをご案内します。

・遠隔転移がある場合や大血管に浸潤があるような局所の進行が著しい場合は、手術は行わずに抗がん剤による化学療法となります
・現在はゲムシタビンとシスプラチンの併用療法が第一選択の治療法として行われています
・手術が困難な場合は抗がん剤治療になるものの、遠隔転移がなく局所進行のみが著しいケースで抗がん剤が極めて有効に作用してがんが縮小した場合は、そこで改めて手術の適応になる場合もあります

治療選択はそれぞれの患者さんの状態によって異なりますので、マイクロ波凝固壊死療法も含めて今後の治療方針を担当医の先生とご相談なさってみてください。...

続きを読むには、新規会員登録(無料)またはログインが必要です。


新規会員登録(無料)
ログイン

医師に相談したい場合、現役医師が回答する「AskDoctors(アスクドクターズ )」の利用もおすすめです。

アスクドクター