相談:原発不明がんで現在化学療法中、治験などほかの治療法は

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母(64歳)が、半年前に原発不明がんと診断されました。初めはsox療法で治療をしていましたが中止となり、現在は、パクリタキセルの投与と腹水治療のKM-cart療法を受けています。もし、抗がん剤が効かなくなってしまったことを考えるとすごく不安で悲しくなります。 母は延命を望んでいます。家族として母の願いに応えたく現在の治療を継続しています。最近では免疫療法ということをインターネットで知りました。しかし、保険適用外であることを知り、できるとこなら治験も含め、他の治療も試していきたいのですが、このままどのような治療が望ましいのか、母の病状が進んでいくのを見て悲しくなり、とても悩んでいる日々です。

(家族、女性)

回答:治験は、治療を兼ねた臨床試験、治験を受けるにはさまざまな条件がある

原発不明がんは、十分な精密検査(画像診断や病理診断)でもがんが最初に発生した臓器がはっきりせず、転移病巣だけが大きくなった希少がんの1つです。原発不明がんには、病気の部位やがんの種類(組織型)が異なるさまざまな病態が含まれるため、患者さんごとに病気の状態が異なります。...
特徴的な病変の分布や組織型の組み合わせをもつ病態がある場合、特定のがんと同様の治療方法を行う場合があります。

免疫療法に関しては、がん種や病態により保険適用となっているもの、保険適用となっていないもの、現在、臨床試験中のものなどさまざまあります。保険適用となっている治療法は、臨床試験で有効性と安全性が確認されているものです。保険適用となっておらず自由診療で行わている治療法は、有効性も安全性も確認されていないため注意が必要です。

治験は、治療を兼ねた臨床試験です。有効性と安全性を確認する目的で行われていますので、未確認ではありますが、きちんとした管理のもとに行われています。原発不明がんに対する免疫療法(免疫チェックポイント阻害薬)は、保険適用となっているものはございませんが、希少がんに対する治験がいくつかあります。治験を受けるには、さまざまな条件があるため必ず対象となるものではありません。条件に関しては、担当医にご確認いただきご判断ください。

また、「希少がん患者と治験をつなげるMASTER KEYプロジェクト」が進められています。(※回答当時の情報)希少がん患者さんに対し遺伝子検査を行ない、登録された患者さんの遺伝子検査の結果、条件を満たせば治験に参加できるというプロジェクトです。

T4526 対象 希少がん 治験薬名:ONO-4538(ニボルマブ)
https://www.ncc.go.jp/jp/ncch/division/clinical_trial/info/clinical_trial/to_patients/T4526/index.html

T4525 対象 ミスマッチ修復機能異常のある希少がん 治験薬名:ONO-4538(ニボルマブ)
https://www.ncc.go.jp/jp/ncch/division/clinical_trial/info/clinical_trial/to_patients/T4525/index.html

参考文献
がん免疫療法を知る
https://cancer.qlife.jp/immuno

希少がん治療、がん種から遺伝子へ―希少がん患者と治験をつなげるMASTER KEYプロジェクトとは
https://cancer.qlife.jp/series/as005/article8890.html

MASTER KEYプロジェクト
https://www.ncc.go.jp/jp/masterkeyproject/docs/MASTER_KEY_Project_Leaflet_20181031.pdf

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