免疫チェックポイント阻害薬オプジーボ、再発小細胞肺がん対象の第3相試験で全生存期間を有意に延長せず

文:がん+編集部

 プラチナ製剤による化学療法後に再発した小細胞肺がん(SCLC)患者さんを対象に、免疫チェックポイント阻害薬オプジーボと化学療法と比較した第3相臨床試験の結果、全生存期間が有意に延長しなかったことが明らかになりました。

悪性度が高く、喫煙と関連する小細胞肺がん

 米ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は10月12日、免疫チェックポイント阻害薬ニボルマブ(製品名:オプジーボ)について、プラチナ製剤による化学療法後に再発した小細胞肺がん(SCLC)患者さんを対象に、化学療法と比較した第3相臨床試験CheckMate-331試験」の結果を発表しました。

 CheckMate-331試験の結果、主要評価項目の全生存期間(OS)※1を達成しなかったことがわかりました。現在の標準治療と比較して、OSの有意な延長は示されたなかったということです。なお、ニボルマブの安全性プロファイルは、これまでに報告されたものと一貫していました。

 SCLCは、肺がんの約10~15%を占めるといわれています。SCLCは悪性度が高く、進行期になるまで症状が発見されない場合が多く、喫煙との関連があるともいわれています。ファーストライン(1次)治療では、化学療法が標準治療で、放射線療法が行われる場合もあります。また、初回の治療で効果があった場合でも、多くの患者さんが1年以内に再発するとされています。

 ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は現在、ファーストライン治療としての化学療法後に病勢進行していないSCLC患者さんの維持療法として、ニボルマブとイピリムマブ(製品名:ヤーボイ) の併用療法と、ニボルマブ単剤療法を評価する臨床試験を進めています。

※1 患者さんの亡くなった原因ががんによるかどうかは関係なく、生存していた期間のことです。