がん患者さんの気になる肌色変化をメーキャップでカバー ~ファンデーションの選び方・つけ方のお悩みを解決!~
抗がん剤治療の副作用のひとつに、肌色の変化があります。がんプラス編集部が以前行ったアンケート調査では、「顔色が黒ずんだようになり、元に戻るのか心配」、「鏡を見るたびに憂鬱になる」といった声が寄せられました。
これまで、資生堂 ライフクオリティー ビューティーセンターが提供しているカバーメークメソッドの中から、脱毛時の眉の描き方のご紹介をしてきましたが、今回は、「肌色変化のカバー」をテーマにご紹介します。普段のファンデーションとあわせて使いたい部分用ファンデーションの使い方や、シミ・くすみなどのお悩みに応じた下地の選び方など、イラストで分かりやすくお伝えします。
- Part1.ファンデーションの種類
季節や肌の状態に合わせて選びましょう - Part2.メーキャップのステップ
ファンデーションの種類によって異なるメークの順番をおさらい - Part3.肌状態に合わせて、カバーアイテムをプラス
知っているようで意外と知られていない、カバーアイテムの選び方 - Part4.一般的なファンデーションのつけ方のポイント
使用部位にあわせた、ファンデーションのつけ方が大切 - Part5.部分用ファンデーションのつけ方
ぬるときのポイントは、優しく“ポンポン”
Part1.ファンデーションの種類
- 一般的なファンデーション
- 肌を美しく演出してくれるのが、ファンデーション。指・スポンジ・ブラシなどを使って、顔全体にご使用ください。パウダータイプ、リキッドタイプ、クリームタイプ、エマルジョンタイプなどさまざまな種類があります。使用感のお好み、季節、肌状態に合わせて選びましょう。
- 部分用ファンデーション
- 部分用ファンデーション(コンシーラー・コントロールカラー)は、シミ・くま・くすみなどカバーしたい部分に使用することで自然にカバーでき、顔の印象が明るくなります。
Part2.メーキャップのステップ
ファンデーションの化粧のりや持ちをよくするために、使用順序を守りましょう。化粧下地には、ファンデーションの化粧のりをよくし、メーキャップを長持ちさせる効果があります。ファンデーションをぬる前にご使用ください。
パウダータイプのファンデーションをご使用の際は、部分用ファンデーションをなじませた後に重ねて下さい。リキッド・クリーム・エマルジョンタイプのファンデーションをお使いの場合は、部分用ファンデーションは後から重ねましょう。
・パウダータイプのファンデーションを使う場合
・クリーム、リキッド、エマルジョンタイプのファンデーションを使う場合
Part3.肌状態に合わせて、カバーアイテムをプラス
薄いシミ・くすみは、コンシーラーやコントロール効果のある化粧下地でカバーしましょう。濃いシミ・くすみをカバーしたい場合は、お悩みの深い方専用の部分用ファンデーションをお使いください。オレンジ、イエローやピンクオークルなどの色調がおすすめです。
- コンシーラー・コントロールカラー
- シミ・くま・くすみなど、部分的にカバーしたいときにお使いください。
コンシーラーには、スティックタイプ、ペンシルタイプ、筆ペンタイプなどがあります。 - コントロール効果のある化粧下地
- 肌色変化が少なく顔全体の赤みなど広範囲の肌色を整えたい時に、コントロールカラー効果のある化粧下地でカバーできます。
- 正しいスキンケアで、化粧のりアップ
- 肌が乾燥するときには、化粧水や乳液を多めにつけましょう。
それでも乾燥する場合は、乳液の後にクリームをつけてください。
日やけ止めを使用する場合は、スキンケア後、化粧下地の前につけましょう。
Part4.一般的なファンデーションのつけ方のポイント
- ①しっかりカバーゾーン
- まず、ファンデーションを顔の中心から外側へのばします。ほおは、人の視線が集中する美肌ポイントなので、しっかりカバーしましょう。きちんとつけると、全体の印象が美しく仕上がります。
- ②適度にカバーゾーン
- ①の後、額、目、鼻、口のまわりを仕上げます。表情の動きが激しい目・口まわりや、皮脂分泌が多く化粧くずれしやすい額から鼻筋にかけては薄くのばすのがポイントです。目の下、小鼻、口もとなど細かい部分はスポンジを2つ折りにしたり、指先をフィットさせながら、ファンデーションをつけてください。
- ③薄ぬりゾーン
- 最後は額の生え際や顔まわりのフェースラインに、ごく薄くのばしましょう。厚ぬりに見えず、自然に仕上がります。
Part5.部分用ファンデーションのつけ方
特に気になるところには、部分用ファンデーションを重ねましょう。スティックタイプの場合は少しくり出し、カバーしたい部分に直接つけ、指で軽くやさしくたたきながらなじませましょう。
カバーしたい部分の広さに合わせ、指先・チップ・ブラシなどに適量取りつけます。先につけたリキッドやクリームタイプのファンデーションと部分用ファンデーションの色の境目が気になるときは、指先でポンポンと軽くやさしくたたくようになじませましょう。
- 狭い範囲
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指先を立て気味にして軽くたたきながらつけましょう。
- 広い範囲・顔全体
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指を寝かせ気味にして顔の中心から外側のフェースラインに向かってつけましょう。
重ねづけは、置くようにソフトなタッチでつけましょう。
- 目のまわり
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よれやすい部分は矢印→の方向に指先またはブラシでつけて指で軽くトントンとなじませましょう。
- くすみ・くま・シミのカバー例
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