相談:逆側の肺に再発、手術か放射線治療かの選択で迷っています
60代男です。4年半前、左上葉肺ステージ1A低分化がんと診断を受け、摘出手術を受けました。最近になり、右上葉にすりガラス状の肺腺がんを指摘され、CTではステージ1Aくらいとのことでした。「手術可能なので手術がよい、でも働きたいなら放射線治療の選択もあります、よく検討してください」と言われたところです。
右上葉の区域切除でも、肺活量が8割以下になりそうなので軽作業も無理になるのではないかと心配です。一方、放射線治療の場合は、再発の不安があります。手術か放射線治療がいいのか、迷っています。アドバイスをよろしくお願いします。
(本人、男性)
回答:肺がんの手術適応は、心肺機能を含め十分な術前評価を行ったうえで総合的に判断
日本肺癌学会の「肺癌診療ガイドライン」によると、肺がんの治療のポイントは次の通りです。
ステージ1~2の非小細胞肺がんに対する放射線治療
・医学的な理由で手術できないステージ1~2の非小細胞肺がんに対しては、根治的放射線治療が強く推奨されています
推奨の強さ:1、エビデンスの強さ:C、合意率:100%
・肺葉切除可能なステージ1~2の非小細胞肺がんで手術を希望しない場合は、根治的放射線治療を行うよう推奨されています
推奨の強さ:1、エビデンスの強さ:C、合意率:83%
・外科切除が可能でも肺葉以上の切除が不可能なステージ1~2の非小細胞肺がんの場合は、根治的放射線治療を行うことが提案されています
推奨の強さ:2、エビデンスの強さ:C、合意率:91%
・ステージ1の非小細胞肺がんに対する根治的放射線治療における適切な照射法は、線量の集中性を高める高精度放射線照射技術(SBRTなど)を用いることが推奨されています
推奨の強さ:1、エビデンスの強さ:B、合意率:100%
推奨の強さ
行うように
1 強い:行うよう推奨する
2 弱い:行うよう提案する
行わないように
1 弱い:行わないよう提案する
2 強い:行わないよう推奨する
エビデンスの強さ
A(強) 効果の推定値が推奨を支持する適切さに強く確信がある
B(中) 効果の推定値が推奨を支持する適切さに中程度の確信がある
C(弱) 効果の推定値が推奨を支持する適切さに対する確信は限定的である
D(とても弱い) 効果の推定値が推奨を支持する適切さにほとんど確信できない
合意率
評価委員の推奨度割合
肺がんの手術適応は、心肺機能(ご相談の中で仕事に影響する部分)を含め十分な術前評価を行ったうえで総合的に判断されます
参考情報:
肺癌診療ガイドライン2021年版 5.Ⅰ-Ⅱ期非小細胞肺癌の放射線療法
https://www.haigan.gr.jp/guideline/2021/1/2/210102050100.html
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ステージ1~2の非小細胞肺がんに対する放射線治療
・医学的な理由で手術できないステージ1~2の非小細胞肺がんに対しては、根治的放射線治療が強く推奨されています
推奨の強さ:1、エビデンスの強さ:C、合意率:100%
・肺葉切除可能なステージ1~2の非小細胞肺がんで手術を希望しない場合は、根治的放射線治療を行うよう推奨されています
推奨の強さ:1、エビデンスの強さ:C、合意率:83%
・外科切除が可能でも肺葉以上の切除が不可能なステージ1~2の非小細胞肺がんの場合は、根治的放射線治療を行うことが提案されています
推奨の強さ:2、エビデンスの強さ:C、合意率:91%
・ステージ1の非小細胞肺がんに対する根治的放射線治療における適切な照射法は、線量の集中性を高める高精度放射線照射技術(SBRTなど)を用いることが推奨されています
推奨の強さ:1、エビデンスの強さ:B、合意率:100%
推奨の強さ
行うように
1 強い:行うよう推奨する
2 弱い:行うよう提案する
行わないように
1 弱い:行わないよう提案する
2 強い:行わないよう推奨する
エビデンスの強さ
A(強) 効果の推定値が推奨を支持する適切さに強く確信がある
B(中) 効果の推定値が推奨を支持する適切さに中程度の確信がある
C(弱) 効果の推定値が推奨を支持する適切さに対する確信は限定的である
D(とても弱い) 効果の推定値が推奨を支持する適切さにほとんど確信できない
合意率
評価委員の推奨度割合
肺がんの手術適応は、心肺機能(ご相談の中で仕事に影響する部分)を含め十分な術前評価を行ったうえで総合的に判断されます
参考情報:
肺癌診療ガイドライン2021年版 5.Ⅰ-Ⅱ期非小細胞肺癌の放射線療法
https://www.haigan.gr.jp/guideline/2021/1/2/210102050100.html
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