相談:「非浸潤がん」から「浸潤がん」に、なぜ検査結果が異なるのか?
乳がんの疑いがあり、針生検を行いました。検査の結果、「非浸潤がん」と診断されました。手術を実施する病院に紹介状と組織標本など検査結果を持っていきましたが、その病院では「浸潤がん」と診断されました。ステージも上がり、抗がん剤治療の対象となりました。非浸潤と、浸潤ではこんなにも心持ちが変わるのかというぐらい落ち込んでおり、病理を含めた検査結果がこんなにも不確かなものかとびっくりしています。再検査で「やっぱり非浸潤でした」となることは基本的にないのでしょうか?
(本人、女性)
回答:病理医による観察で行われるため、100%同じ結果とは限らない
2015年に国際的な医学誌「JAMA」に掲載された、乳がんの検査結果に関する論文のポイントは下記の通りです。
・2011年から2014年までに米国8つの州で計240標本に対して複数の病理医が行った乳がんの病理診断の一致率を調査した結果の論文です
・浸潤性乳がんでは、96%で一致、4%が過小解釈
・非浸潤性乳がんでは、84%が一致、3%が過剰解釈、13%が解釈不十分
・異形成では、48%が一致、17%が過剰解釈、35%が解釈不十分
・良性症例では、87%が一致、13%が過剰解釈
・全体の一致率は約75%
検査は、病理医による観察で行われるため、100%同じ結果とは限りません。...
・2011年から2014年までに米国8つの州で計240標本に対して複数の病理医が行った乳がんの病理診断の一致率を調査した結果の論文です
・浸潤性乳がんでは、96%で一致、4%が過小解釈
・非浸潤性乳がんでは、84%が一致、3%が過剰解釈、13%が解釈不十分
・異形成では、48%が一致、17%が過剰解釈、35%が解釈不十分
・良性症例では、87%が一致、13%が過剰解釈
・全体の一致率は約75%
検査は、病理医による観察で行われるため、100%同じ結果とは限りません。...
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