相談:前立腺がんのホルモン療法中でホットフラッシュに悩まされています。良い対処法は?
前立腺がんと診断されました。陽子線治療を受けた後、しばらくしてPSA値が上がったため、ホルモン治療を開始しました。それから1年半ほど経った現在、PSA値は0.01以下を維持していますが、副作用としてホットフラッシュに悩まされています。これまでに漢方薬などを試しましたが、なかなか改善しません。何かよい対処法はないでしょうか?
(本人、男性)
回答:ホットフラッシュに対し2種類の薬剤の有効性が報告、治療に影響する可能性がある薬剤も
日本泌尿器科学会の「前立腺癌診療ガイドライン2016年版」によると、前立腺がんの治療のポイントは次の通りです。
ホットフラッシュの治療に関して
・のぼせ、ほてり、発汗などのホットフラッシュと呼ばれる症状は、ホルモン療法を受けている患者さんの約80%で認められます
・ホルモン療法で用いられるビカルタミドは、リュープロレリンと比較してホットフラッシュの頻度が低いという報告があります
・ホットフラッシュの治療薬としてシプロテロン、メドロキシプロゲステロンの有効性が報告されていますが、シプロテロンは治療に影響を与える可能性があります
・ホルモン療法の期間や薬剤選択は、有害事象と治療効果とのバランスを考慮して行われます
間欠的ホルモン療法に関して
・間欠的ホルモン療法は、十分な治療効果が得られるまでホルモン療法を受けたのち、休薬して無治療とするサイクルを必要に応じて繰り返す治療法です
・間欠的ホルモン療法は、持続的ホルモン療法と比較してホットフラッシュの発現頻度が有意に低いという報告があります
・ただし、前立腺癌診療ガイドライン2016では、間欠的ホルモン療法は「まだ研究段階にあり、絶対的な標準治療として推奨されるまでに至っていない」とされています
病態はそれぞれの患者さんで異なります。...
ホットフラッシュの治療に関して
・のぼせ、ほてり、発汗などのホットフラッシュと呼ばれる症状は、ホルモン療法を受けている患者さんの約80%で認められます
・ホルモン療法で用いられるビカルタミドは、リュープロレリンと比較してホットフラッシュの頻度が低いという報告があります
・ホットフラッシュの治療薬としてシプロテロン、メドロキシプロゲステロンの有効性が報告されていますが、シプロテロンは治療に影響を与える可能性があります
・ホルモン療法の期間や薬剤選択は、有害事象と治療効果とのバランスを考慮して行われます
間欠的ホルモン療法に関して
・間欠的ホルモン療法は、十分な治療効果が得られるまでホルモン療法を受けたのち、休薬して無治療とするサイクルを必要に応じて繰り返す治療法です
・間欠的ホルモン療法は、持続的ホルモン療法と比較してホットフラッシュの発現頻度が有意に低いという報告があります
・ただし、前立腺癌診療ガイドライン2016では、間欠的ホルモン療法は「まだ研究段階にあり、絶対的な標準治療として推奨されるまでに至っていない」とされています
病態はそれぞれの患者さんで異なります。...
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