相談:前立腺と腸が癒着している前立腺がん、ロボット支援手術や定位体幹部放射線療法は可能?
ステージ1か2の前立腺がんと診断されました。がんは前立腺内に留まっており、転移はなく、PSA値は5で、グリソンスコアは7です。12年前にステージ3の直腸がんで手術を受けていますが、その後再発はありません。
担当医から、「前立腺と直腸が癒着していると思われるので外科的な手術はできない」と言われました。今後の治療方針として、ホルモン療法5か月と放射線治療約2か月が提案されていますが、ロボット支援手術や定位体幹部放射線療法は可能でしょうか?
(本人、男性)
回答:骨盤内手術歴がある場合、手術は避けられる傾向
前立腺がんの治療に関する記事が、がんプラスに掲載されていますので、ポイントをご案内させていただきます。
・手術と放射線治療のどちらでも治癒率に違いはありません
・ただし、手術と放射線治療それぞれで医学的に治療をしにくい状況があります
・過去に骨盤内手術の経験がある場合、手術は避けられる傾向にあります
・放射線治療では、過去に前立腺に一定量以上の放射線が照射されている場合や、あおむけで安静な姿勢が保てない患者さんなどは治療適応となりません
・IMRT(強度変調放射線治療)/VMAT(強度変調回転照射)は、不整形のがん病巣の形に合わせて放射線をできるだけ集中させて照射する放射線治療です
・一般的にIMRT/VMATは、「通常分割法」という1回当たりに少ない放射線照射量を平日毎日、約2か月続けて照射します
・IMRT/VMATの照射技術を用いて、1回当たりの放射線照射量を多くする代わりに、合計5回の照射で治療を完遂させる「定位体幹部放射線療法(SBRT)」が保険適応になっています
参考記事:
がんプラス 前立腺がん患者さんが体幹部定位放射線療法(SBRT)を選択する理由とは
https://cancer.qlife.jp/prostate/article8755.html
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・手術と放射線治療のどちらでも治癒率に違いはありません
・ただし、手術と放射線治療それぞれで医学的に治療をしにくい状況があります
・過去に骨盤内手術の経験がある場合、手術は避けられる傾向にあります
・放射線治療では、過去に前立腺に一定量以上の放射線が照射されている場合や、あおむけで安静な姿勢が保てない患者さんなどは治療適応となりません
・IMRT(強度変調放射線治療)/VMAT(強度変調回転照射)は、不整形のがん病巣の形に合わせて放射線をできるだけ集中させて照射する放射線治療です
・一般的にIMRT/VMATは、「通常分割法」という1回当たりに少ない放射線照射量を平日毎日、約2か月続けて照射します
・IMRT/VMATの照射技術を用いて、1回当たりの放射線照射量を多くする代わりに、合計5回の照射で治療を完遂させる「定位体幹部放射線療法(SBRT)」が保険適応になっています
参考記事:
がんプラス 前立腺がん患者さんが体幹部定位放射線療法(SBRT)を選択する理由とは
https://cancer.qlife.jp/prostate/article8755.html
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