相談:抗がん剤治療でひどい顔面痛、痛みを和らげるには?
2019年12月、家族が肺がんと診断さました。その時はすでに小脳、肋骨、膝、背骨に転移があり、放射線治療とタグリッソによる治療を受けました。2020年8月、再度、放射線治療を受けました。その頃から左半身にまひが出始め、どんどんまひがひどくなっていきました。
2021年5月頃から、担当医はタグリッソによる治療からアリムタ+カルボプラチン+アバスチンによる治療へ変更する準備をしはじめましたが、まひがひどくなり食事も思うようにできなくなりました。同年7月に誤嚥性肺炎になり約2か月間入院し、食事がとれないため胃ろうとなり、アリムタ+カルボプラチン+アバスチンによる治療を受けています。
大きな副作用もなく、5回目の治療を行う予定ですが、抗がん剤治療を始めてから左顔面痛がひどく、奥歯がねじり取られるような痛みを訴えています。いつも痛いわけではなく歯磨き後や何かのきっかけで痛みが出るとのことです。痛み止めを処方してもらっていますが、顔面痛には全く効果がないようです。
担当医からは「これ以上の痛み止めはない」といわれ、痛み止めの量を増やしましたが、意識混濁などの症状のため、1週間でもとの量に戻しました。痛みを和らげるためにはどうしたらいいのでしょうか。抗がん剤治療が終われば痛みが引くのかも心配です。
(家族、男性)
回答:痛みが十分にコントロールできないときは、緩和ケアを専門とする診療科に相談を
日本緩和医療学会の「患者さんと家族のためのがんの痛み治療ガイド」によると、がんの治療に伴う痛みに関する情報は次の通りです。
痛みの原因や強さは個人差があるため、薬の種類や量は、使いながら調節して決めていきます。
痛みの原因や強さは個人差があるため、薬の種類や量は、使いながら調節して決めていきます。
通常、定期的に使う薬と、痛い時のとん 服薬を組み合わせます。処方された薬で痛みが治まらなくても、あきらめずに、痛みの具合を医師や看護師、薬剤師に伝えることが大切です。
がんの痛みは、患者さん自身にしかわかりません。医師や看護師、薬剤師は、患者さんが伝えてくれた情報を元に、痛みの程度や原因を探り対応します。そのため、痛みを上手に伝えることが大切です。
痛みの伝え方は、「いつ」「どんなときに」「どのような(痛みの種類)」「どの程度(強さ)」「どのくらいの頻度」「どの部位」など、より具体的に痛みの内容を伝えましょう。それでも、痛みが十分にコントロールできないときは、痛みや体の苦痛に対処する緩和ケアを専門とする診療科がありますので、担当医や看護師を通じて相談されてみてはいかがでしょうか。
参考情報:
日本緩和医療学会 患者さんと家族のためのがんの痛み治療ガイド増補版
https://www.jspm.ne.jp/guidelines/patienta/2014/pdf2017/patienta.pdf
がんの痛みは、患者さん自身にしかわかりません。医師や看護師、薬剤師は、患者さんが伝えてくれた情報を元に、痛みの程度や原因を探り対応します。そのため、痛みを上手に伝えることが大切です。
痛みの伝え方は、「いつ」「どんなときに」「どのような(痛みの種類)」「どの程度(強さ)」「どのくらいの頻度」「どの部位」など、より具体的に痛みの内容を伝えましょう。それでも、痛みが十分にコントロールできないときは、痛みや体の苦痛に対処する緩和ケアを専門とする診療科がありますので、担当医や看護師を通じて相談されてみてはいかがでしょうか。
参考情報:
日本緩和医療学会 患者さんと家族のためのがんの痛み治療ガイド増補版
https://www.jspm.ne.jp/guidelines/patienta/2014/pdf2017/patienta.pdf
医師に相談したい場合、現役医師が回答する「AskDoctors(アスクドクターズ )」の利用もおすすめです。
