相談:大腸がんで転移、免疫チェックポイント阻害薬と抗がん剤どちらが有効か

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1年前、大腸がんのステージ3と診断され、開腹による手術を受けました。1年後、肺転移の疑いがあったため、PET-CTによる検査を受けたところ、やはり肺転移が見つかりました。その後の治療として、担当医から化学療法を提案されました。免疫チェックポイント阻害薬による治療を希望しましたが、適応ではないとのことでした。 既往症は、喘息、ギランバレー症候群、好酸球中耳炎があります。免疫チェックポイント阻害薬を使用した治療より、抗がん剤の治療の方が有効なのでしょうか?

(本人、男性)

回答:病態や遺伝子変異、治療歴、合併症の有無などにより有効性と安全性を考え治療法が選択される

大腸がんに対する免疫チェックポイント阻害薬は、ニボルマブとペムブロリズマブが承認されていますが、いずれも「がん化学療法後に増悪した治癒切除不能な進行・再発の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)」がある場合に限られています。

また、免疫チェックポイント阻害薬による治療では、免疫に関連した副作用が起こる場合があります。...
自己免疫疾患の合併または慢性的もしくは再発性の自己免疫疾患の既往歴のある患者さんでは、自己免疫疾患が増悪するおそれがあるため注意が必要とされています。

免疫チェックポイント阻害薬と抗がん剤のどちらがいいということはなく、患者さんの病態や遺伝子変異、治療歴、合併症の有無などにより、有効性と安全性を考え治療薬の選択が行われます。


参考文献
「切除不能の進行・再発大腸がんの薬物療法(化学療法)と副作用対策」
https://cancer.qlife.jp/colon/colon_feature/article6093.html

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