過去にアテゾリズマブ試験に登録された患者さんに対するアテゾリズマブ継続投与の治験
治験の募集状況は、「jRCT 臨床研究等提出・公開システム」ページでご確認ください。
治験名
アテゾリズマブ試験に過去に登録された患者における非盲検、多施設共同、継続投与試験
治験概要:
過去にアテゾリズマブ試験に登録された患者さんに対する継続投与の治験。アテゾリズマブによる継続治療が適格な患者さんが対象です。
過去にアテゾリズマブによる治療を受けた患者さんに対し、アテゾリズマブを継続投与する症例数と安全性を評価する臨床試験です。
登録予定数は、1,000人。
フェーズは、第3相臨床試験。
試験デザインは、非盲検、多施設共同、非ランダム化試験。
試験群:アテゾリズマブ継続投与
アテゾリズマブ療法および/または対象薬を継続提供した症例数、安全性などで評価します。
治験薬:アテゾリズマブ
アテゾリズマブは、抗PD-L1抗体という免疫チェックポイント阻害薬の1つです。
免疫チェックポイント阻害薬は、がんに対して、免疫細胞が本来の力を発揮できるようにする薬です。最終的には、免疫の力でがんを攻撃し、治療効果を発揮します。
がん細胞の表面に発現しているPD-L1とがん細胞を攻撃する免疫細胞(T細胞)に発現しているPD-1が結合すると、免疫細胞は、がん細胞を攻撃しなくなってしまいます。この仕組みを「免疫チェックポイント機構」といい、この仕組みが働かないように開発されたのが、免疫チェックポイント阻害薬です。
治験情報に関する注意点
治験は、治療を兼ねた臨床試験のことです。薬の元となる物質を動物実験などで有効性や安全性を確認した上で、ヒトに対して使用しても同様に安全で治療効果が予測されるもので行われますが、治験の時点ではまだ有効性や安全性が十分に確認できているわけではありません。有効性や安全性が科学的に証明された治療が、標準治療で、新しい治療が必ずしも最良の治療ではないということを理解してください。その一方で標準治療が確立していない、または薬の耐性ができ、効果が期待できる薬がなくなった患者さんにとって治験は新しい治療選択となる可能性もあります。
治験は「ヘルシンキ宣言」に基づく倫理的原則と、「医薬品の臨床試験の実施に関する基準(GCP)」を遵守して行われています。これにより、治験に参加される方の利益が損なわれることがないよう、安全な手続きで治験は進められます。
治験情報を探すとき、治験を受けたいと思ったときは、まず治験とはどのようなものなのかを理解してください。
がんの治験情報をお探しの方に知ってほしい5つのこと
※ここに掲載した情報は、jRCT 臨床研究等提出・公開システム に登録された情報を元にし、がんプラスが独自に記事としてまとめ、提供しています。
※QLife「がん治験情報サービス」でご案内している治験とは異なります。
試験概要詳細
試験の名称 | GENENTECH社及び/又はF. HOFFMANN-LA ROCHE LTDが依頼したアテゾリズマブ試験に過去に登録された患者における非盲検,多施設共同,継続投与試験 |
試験の概要 | 本試験は、非盲検、多施設共同、継続投与試験である。Genentech社又はRoche社が依頼した治験(親治験)への参加中にアテゾリズマブ単剤療法、アテゾリズマブ併用療法又は対照薬の投与を受けて臨床的利益を得ており、かつ投与継続に適格であり、その地域で治験薬を入手できない患者は、親治験からの移行後に本継続投与試験で継続して治験薬の投与を受けることができる。本継続投与試験に登録される前の患者は、親治験の終了来院時又は親治験における最終投与後90日以内に、許容できる安全性プロファイルを示していなければならない。本継続投与試験における治験薬の投与は、病勢進行、治験責任(分担)医師の判断による臨床的利益の喪失、死亡、治験参加の同意の撤回、許容できない毒性、妊娠、被験者の不遵守、又は治験依頼者による治験終了のいずれか最も早い時点まで、親治験の治験実施計画書に従って、又はアテゾリズマブの固定用量(該当する場合)で継続することができる |
疾患名 | 癌 |
試験薬剤名 | アテゾリズマブ |
用法・用量 | アテゾリズマブは単剤、又は他の薬剤との併用で投与される。投与レジメンは親治験及び各地域の処方情報に従う |
対照薬剤名 | |
用法・用量 | |
試験のフェーズ | フェーズ3/phase3 |
試験のデザイン | 非盲検、多施設共同、非ランダム化試験 |
目標症例数 | 1000 |
適格基準 |
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除外基準 |
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主要な評価項目 | その他/other |
主要な評価方法 | その他(アテゾリズマブ療法及び/又は対象薬を継続提供した症例数) 症例数 |
副次的な評価項目 | 安全性/safety |
副次的な評価方法 | CTCAE version4.0 |
予定試験期間 | 2020年1月1日~2028年12月31日 |