相談:乳がんの治療中、治療途中でも別の病院(がん拠点病院)」に転院できますか?
私は60代後半で、地方の総合病院に勤めています。昨年左乳房にがんが見つかり、勤務する病院で乳房全摘術を受けました。大学病院やがんセンターでの手術も考えましたが、当時父親が肺炎で入院しており、コロナ禍ということもあり、転院せず手術を受けました。術後の病理検査では、ステージ1、ルミナルBでした。術後化学療法を追加するかどうかを調べるため、オンコタイプDX検査を受けたところ「上乗せ効果なし」との判定だったため、現在はホルモン療法を行っています。
私の場合は、核グレードが3、Ki67が30%以上と高値のため、再発転移の不安が強く、できればもう少し高次の病院への転院を希望しています。担当医は乳がんの専門医ですが、治療中の病院は「がん拠点病院」ではありません。現在はホルモン療法と、3か月ごとの定期検査のみで、手術も済んでいます。このようなケースでも、転院は可能でしょうか?
(本人、女性)
回答:今後の治療方針も含め、転院したい病院でセカンドオピニオンという選択も
日本乳癌学会の「患者さんのための乳癌診療ガイドライン2019年版」によると、乳がんの治療中や治療後の生活に関する情報は次の通りです。
手術後の経過観察
・乳がんの手術後の経過観察では、年1回のマンモグラフィと、定期的な医師の診察を受けることが一般的です
・再発を早期に発見するためにさまざまな検査(CTなどの画像検査や、腫瘍マーカーを含む血液検査)を定期的に受けることによる乳がんの生存率向上は示されていません
・再発の早期発見よりも、再発の芽が潜んでいる可能性のある手術後に、しっかりと再発予防目的の治療を受けることが重要です
また、転院もご検討されているとのことですが、手術後の経過観察と再発予防目的の治療に関して、ご検討されたいのであれば、セカンドオピニオンを受けてみてはいかがでしょうか。...
手術後の経過観察
・乳がんの手術後の経過観察では、年1回のマンモグラフィと、定期的な医師の診察を受けることが一般的です
・再発を早期に発見するためにさまざまな検査(CTなどの画像検査や、腫瘍マーカーを含む血液検査)を定期的に受けることによる乳がんの生存率向上は示されていません
・再発の早期発見よりも、再発の芽が潜んでいる可能性のある手術後に、しっかりと再発予防目的の治療を受けることが重要です
また、転院もご検討されているとのことですが、手術後の経過観察と再発予防目的の治療に関して、ご検討されたいのであれば、セカンドオピニオンを受けてみてはいかがでしょうか。...
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