再発

びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の再発

 初回治療後に再発・再燃した場合の治療選択は、大量化学療法の「適応あり・なし」で異なります。65歳以下の患者さんで、救援化学療法で完全奏効や部分奏効が認められた場合、自家造血幹細胞移植併用大量化学療法が推奨されます。治療後は無治療経過観察が行われ、再発した場合は、同種移植、救援化学療法、緩和的放射線療法、緩和ケアのいずれかが選択されます。自家造血幹細胞移植併用大量化学療法で部分奏効も得られなかった場合は、救援化学療法、緩和的放射線療法、緩和ケアのいずれかが選択されます。

 大量化学療法の適応がない患者さんでは、救援化学療法が行われます。完全奏効が得られた場合は無治療経過観察、完全奏効が得られなかった場合は、救援化学療法、緩和的放射線療法、緩和ケアのいずれかが選択されます。

 救援化学療法は複数の治療法がありますが、各治療法の優劣は明らかになっていないため患者さんごとに検討されます。

救援化学療法

DHAP療法:デキサメタゾン・シスプラチン・シタラビン(+R)
(R-)ESHAP療法:メチルプレドニゾロン・エトポシド・シタラビン・シスプラチン
(R-)ICE療法:イホスファミド・カルボプラチン・エトポシド
CHASE(R)療法: シクロホスファミド・シタラビン・デキサメタゾン・エトポシド
(DA)-EPOCH(-R)療法:エトポシド・プレドニゾロン・ビンクリスチン・シクロホスファミド・ドキソルビジン
MINE療法:ミトキサントロン・イホスファミド・メスナ・エトポシド
GDP療法:ゲムシタビン・デキサメタゾン・シスプラチン

再発・再燃のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫の二次治療
再発・再燃のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫の二次治療
出典:一般社団法人日本血液学会編. ”造血器腫瘍診療ガイドライン 2018年版”.金原出版、2018. 第II章 リンパ腫、II リンパ腫、悪性リンパ腫 5 びまん性大細胞型B細胞リンパ腫「アルゴリズム」より作成

参考文献:一般社団法人日本血液学会編. ”造血器腫瘍診療ガイドライン 2018年版”.金原出版、2018.

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