再発・難治性の治療
ステージ1~2のマントル細胞リンパ腫の再発・難治性の治療選択
限局期マントル細胞リンパ腫の初回治療で放射線治療により奏効が認められなかった場合や、奏効後に再発や再燃した場合は、化学療法または臨床試験が患者さんの病態に応じて選択されます。
化学療法では、BR療法、R-CHOP療法、VR-CAP療法が推奨されています。
初回治療で放射線治療+化学療法により奏効が認められなかった場合や、奏効後に再発や再燃した場合は、化学療法、放射線治療、臨床試験のいずれかが患者さんの病態に応じて選択されます。
化学療法では、イブルチニブ、ベンダムスチン、ボルテゾミブ単剤、あるいはリツキシマブとの併用、GDP療法(ゲムシタビン+デキサメタゾン+シスプラチン)などの多剤併用療法が推奨されています。
ステージ3~4のマントル細胞リンパ腫の再発・難治性の治療選択
進行期マントル細胞リンパ腫の初回治療で大量化学療法併用自家造血幹細胞移植により奏効が認められなかった場合や、奏効後に再発や再燃した場合は、化学療法または臨床試験が患者さんの病態に応じて選択されます。また、60歳以下の患者さんに対しては同種移植も治療選択肢として考慮されます。
大量化学療法併用自家造血幹細胞移植の適応がなく、R-CHOP療法、BR療法、VR-CAP療法およびR-CHOP療法後のリツキシマブ維持療法により奏効が認められなかった場合や、奏効後に再発や再燃した場合は、化学療法または臨床試験が患者さんの病態に応じて選択されます。また、60歳以下の患者さんに対しては同種移植も治療選択肢として考慮されます。
化学療法では、イブルチニブ、ベンダムスチン、ボルテゾミブ単剤、あるいはリツキシマブとの併用、GDP療法(ゲムシタビン+デキサメタゾン+シスプラチン)などの多剤併用療法が推奨されています。
参考文献:一般社団法人日本血液学会編. 造血器腫瘍診療ガイドライン 2023年版.金原出版