再発

末梢性T細胞リンパ腫の再発

 一次治療で完全奏効も得られなかった患者さんでは、救援療法(治療効果が十分ではないときや、再発したときに行われる治療)もしくは臨床試験が選択されます。この治療により、完全奏効が得られれば、無治療経過観察、HDC/AHSCT、同種造血幹細胞移植、臨床試験のいずれかが選択されます。完全奏効が得られなかった患者さんでは、HDC/AHSCT、同種造血幹細胞移植、救援療法、臨床試験、緩和的化学療法、緩和的放射線療法、緩和ケアのいずれかが、患者さんの病態により選択されます。

 再発または難治性のCD30陽性の末梢性T細胞リンパ腫の患者さんでは、抗CD30 抗体薬ブレンツキシマブ ベドチン(製品名:アドセトリス)による治療も治療選択となります。

 また、がん細胞に「CCR4」という分子が発現している再発・難治性の患者さんでは、抗CCR4抗体のモガムリズマブ(製品名:ポテリジオ)による治療も治療選択となります。

参考文献:一般社団法人日本血液学会編. ”造血器腫瘍診療ガイドライン 2018年版”.金原出版、2018.

最新のがん医療情報をお届けします。

無料で 会員登録
会員の方はこちら ログイン