【コラム】世界中の乳がん専門医が集う「St. Gallen国際乳がん学会」

世界中の乳がん専門医が集い、初期の治療指針の合意を得る

 St. Gallen(ザンクトガレン)とは、スイスの風光明媚な街。2年にいちど、この街で乳がんの国際会議が開かれます。早期の乳がんの初期治療の指針を話し合う学会で、第一回は1978年に行われましたが、当時の参加者は100名に満たなかったといいます。現在では、5000名以上が集う大規模な学会になっています。何といっても、この会議の目玉は、最終日に行われるコンセンサス会議です。薬物療法や外科治療、放射線治療といった広範囲にわたって、多くの臨床医が診療上で遭遇する疑問点に対し、それぞれの分野のトップリーダーが意見を示し、参加者がその意見を認めるか認めないかの投票(voting)によって、合意を形成していこうというプログラムです。

St. Gallen国際乳がん学会とは
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