相談:ステージ1Aの子宮体がんの術後の経過観察と治療は?
私は50代後半で、子宮体がんと診断され、子宮と付属器の摘出、骨盤内リンパ節郭清、大網生検を受けました。病理検査の結果、リンパ節転移なし、大網転移なし、リンパ管への侵襲はありで、ステージは1A期(G1)と診断されました。脈管侵襲がある場合、ガイドラインでは再発リスクが中程度とされていますが、低リスクの判断で経過観察となっています。
一方、似たようなケースで術後化学療法を受けている方もいるようで、脈管侵襲の考え方がよくわかりません。再発リスクが中程度の場合、術後は「経過観察」「化学療法」「放射線療法」と選択肢がいくつかあるようです。中リスクの場合の術後の経過や治療について教えてください。
(本人、女性)
回答:子宮体がんの術後治療は、患者さんごとの再発リスクに基づいて決定
日本婦人科腫瘍学会の「子宮体がん治療ガイドライン2018年版」によると、子宮体がんの治療のポイントは以下の通りです。
リスク分類に関して手術
・再発リスク分類は、複数のリスク因子を組み合わせ、低リスク、中リスク、高リスクに分類されます
・中リスクは、さらに低中リスク、高中リスクに分類されることもあります
・リスク分類は臨床試験ごとに異なっており、現時点で完全にコンセンサスを得た分類はありません
リスク分類に応じた治療選択に関して
・子宮体がんの術後治療は、患者さんごとの再発リスクに基づいて決定されます
・子宮全摘出手術後に、推定1A期(G1あるいはG2)と診断され残存病変がない場合は、経過観察、化学療法、放射線治療のいずれかが選択されます
・中・高リスクが疑われる患者さんに対しては、再手術を含む適切な追加治療が推奨されます
・低リスクの患者さんに対しては、慎重な経過観察も選択の1つとなります
・中リスクの患者さんに対しては、化学療法、経過観察、放射線治療のいずれかが選択されます
・中リスクの患者さんに対しては、高リスクと同様の術後化学療法も考慮されます
・高リスクの患者さんに対する術後化学療法ではAP療法が推奨され、タキサン系薬剤とプラチナ製剤の併用療法も考慮されます
・術後放射線治療は、骨盤内再発を減少させることを目的に、治療選択の1つとして考慮されます
治療後の経過観察に関して
・治療後の経過観察の目的は、再発の早期発見による予後の改善と治療により損なわれたQOLの維持・向上です
・経過観察中に行われる一般的な検査は、内診、腟断端細胞診、経腟超音波断層法検査、腫瘍マーカー測定、胸部X線検査、CTなどの画像検査などです
・こうした検査が、再発の早期発見や予後の改善に貢献するかどうかに関する科学的根拠は少なく、施設ごとの基準や医師の判断によるのが現状です
子宮体がんのリスク分類やリスクによる治療選択に関しては、まだ科学的根拠が確立されているものが少ないため、それぞれの患者さんの病態で異なります。...
リスク分類に関して手術
・再発リスク分類は、複数のリスク因子を組み合わせ、低リスク、中リスク、高リスクに分類されます
・中リスクは、さらに低中リスク、高中リスクに分類されることもあります
・リスク分類は臨床試験ごとに異なっており、現時点で完全にコンセンサスを得た分類はありません
リスク分類に応じた治療選択に関して
・子宮体がんの術後治療は、患者さんごとの再発リスクに基づいて決定されます
・子宮全摘出手術後に、推定1A期(G1あるいはG2)と診断され残存病変がない場合は、経過観察、化学療法、放射線治療のいずれかが選択されます
・中・高リスクが疑われる患者さんに対しては、再手術を含む適切な追加治療が推奨されます
・低リスクの患者さんに対しては、慎重な経過観察も選択の1つとなります
・中リスクの患者さんに対しては、化学療法、経過観察、放射線治療のいずれかが選択されます
・中リスクの患者さんに対しては、高リスクと同様の術後化学療法も考慮されます
・高リスクの患者さんに対する術後化学療法ではAP療法が推奨され、タキサン系薬剤とプラチナ製剤の併用療法も考慮されます
・術後放射線治療は、骨盤内再発を減少させることを目的に、治療選択の1つとして考慮されます
治療後の経過観察に関して
・治療後の経過観察の目的は、再発の早期発見による予後の改善と治療により損なわれたQOLの維持・向上です
・経過観察中に行われる一般的な検査は、内診、腟断端細胞診、経腟超音波断層法検査、腫瘍マーカー測定、胸部X線検査、CTなどの画像検査などです
・こうした検査が、再発の早期発見や予後の改善に貢献するかどうかに関する科学的根拠は少なく、施設ごとの基準や医師の判断によるのが現状です
子宮体がんのリスク分類やリスクによる治療選択に関しては、まだ科学的根拠が確立されているものが少ないため、それぞれの患者さんの病態で異なります。...
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