相談:前立腺がんの再発、放射線治療と経過観察どっちがいいのか?

再発 放射線治療 副作用 治療選択 LINE会員限定記事

私は現在76歳、すこぶる健康に過ごしています。約8年前に前立腺がんが見つかり、ロボット支援手術による前立腺全摘術を受けました。

今年になり、検査でPSA値が0.2を越えたことがわかり、医師からは、「とりきれていなかったがん細胞の再発の可能性」と診断され、放射線治療を提案されています。どこの部位に再発しているかについてはまだわかっておらず、CT検査の結果待ちです。

「がんプラス」に掲載されている藤井靖久先生の記事を読みました。「リスク因子、合併症を考慮し、経過観察も重要な選択肢」となっており、どのように対処すべきか悩んでおります。放射線治療による身体への悪影響も心配です。どうすればよいでしょうか?

(本人、男性)

回答:高リスク因子がなければ経過観察、リスク因子があれば積極的な二次治療が必要

根治的治療後に再発した前立腺がんの治療に関して、がんプラスに掲載されている記事から、ポイントをご案内します。

PSA再発(生化学的再発)の治療選択
・救済放射線療法(SRT)
・救済ホルモン療法(SHT)
・経過観察

EAU(欧州泌尿器学会)のガイドラインでは、経過観察を選択した場合、PSA再発後の長期の経過観察で転移する人は、23~34%とされています。...
放射線治療もしくはホルモン療法を選択した場合、再発と判断して治療を開始すると、副作用や合併症など有害事象を招く可能性があります。高リスク因子がある場合は、積極的な二次治療が推奨されます。

高リスク因子
・PSA値倍加時間<3か月
・前立腺全摘除標本で精嚢浸潤(pT3b)
・前立腺全摘除標本でグリソンスコア8~10
・手術からPSA再発まで<3年

高リスク因子がなければ、経過観察も有力な治療選択の1つとなりますが、リスク因子がある場合は、積極的な二次治療が必要と判断されます。二次治療は、局所再発なら放射線治療、遠隔転移があるならホルモン療法が行われるのが一般的です。

次回の診察の際に、リスク因子の有無、ご自身の治療に対する希望などを担当医の先生に伝え、今後の治療に関してよくご相談なさってみてください。

参考記事:
がんプラス 根治的治療後に再発した前立腺がんの治療は、リスク因子、合併症を考慮し、経過観察も重要な選択肢とする
https://cancer.qlife.jp/prostate/prostate_feature/article2776.html

医師に相談したい場合、現役医師が回答する「AskDoctors(アスクドクターズ )」の利用もおすすめです。

アスクドクター