相談:子宮全摘出手術の予定ですが、今の診断で、全摘出はまだ早いのではないでしょうか

検査 治療 手術 患者会

1年前、子宮頸がん検診の細胞診でAGCと判定され、その3か月後に検査を受けました。細胞診の結果はAGCかHSILで、組織診は軽度異形成の診断が出続けています。2か月前に造影CT、MRIを受け、子宮頸管の内部を削り取る検査を受けましたが、いずれも異常なしでした。来月、卵巣は残す形での子宮全摘出手術の予定となっていますが、正直、今の診断では全摘出はまだ早いのではと迷っています。同じような経験がある方、子宮全摘出をした方の体験談も聞いてみたいと思っています。

(本人、女性)

回答:円錐切除を行いAISと診断された場合は、単純子宮全摘出術が推奨

日本婦人科腫瘍学会の「子宮頸癌治療ガイドライン」によると、子宮頸がん前がん病変の治療に関するポイントは次の通りです。

子宮頸がん前がん病変に対する治療選択
・子宮頸がんの前がん病変に対しては、術前の検査で高度扁平上皮内病変(CIN3)や上皮内腺がん(AIS)と診断された場合でも、両方の混在や浸潤がんが併存する可能性があるため、確定診断のために円錐切除術を行うことが基本です
・CIN3で、円錐切除術を行い切除した断片にがん細胞が認められなければ(陰性)、治療は終了です
・円錐切除を行いAISと診断された場合は、単純子宮全摘出術が推奨されます
・CIN3で、円錐切除を行い切除した断片にがん細胞が認められ(陽性)、残存病変がある場合は、再度の円錐切除術もしくは単純子宮全摘出術が考慮されます
・妊娠を希望する場合は、残存病変がなければ厳密な管理を条件に子宮温存も考慮されます

同じような体験をされた方のお話をお聞きになりたい場合、例えば患者会に相談されてみてはいかがでしょうか。...

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