相談:EGFR変異陽性非小細胞肺がん、三次治療の選択で悩んでいます

化学療法 転移 治療選択 LINE会員限定記事

脳に腫瘍が見つかりガンマナイフによる治療を受けました。脳に腫瘍が見つかった際に受けたPET-CT検査で、左上葉非小細胞肺がんが見つかり、脳の腫瘍は、肺がんを原発巣とする転移性脳腫瘍だとわかりました。さらに詳しい検査により、EGFR遺伝子変異陽性の非小細胞肺がんと判明したため、タグリッソによる治療を受けました。ところが、間質性肺炎になったため、タグリッソを中断し、プレドニンによる治療に変更されました。約3年前、次の治療として、抗がん剤か分子標的薬のジオトリフかと言われ、ジオトリフを選択。現在もジオトリフの治療を継続中です。

医師は「ジオトリフの次は抗がん剤」と言っておられます。でも、私はどうしても抗がん剤に耐えられる気がしません。もう一度タグリッソは試せないのか、光免疫療法はまだ肺がんの治療として承認されないのかなど、いろいろ考えてしまいます。

(本人、女性)

回答:治療選択は、年齢、全身状態、患者さんの希望のほか、副作用も考慮して決定

日本肺癌学会の「肺癌診療ガイドライン」によると、肺がんの治療のポイントは次の通りです。

ステージ4のEGFR遺伝子変異陽性の非小細胞肺がんに対する治療選択
・全身状態が0~1の場合は、以下のいずれかの治療が推奨されています
 タグリッソ
 イレッサ+カルボプラチン+ペメトレキセド
 タルセバ+血管新生阻害薬
 ビジンプロ
 イレッサ、タルセバ、ジオトリフ

・一次治療でタグリッソ以外の治療薬を使用した場合は、タグリッソが推奨されています

一次治療でタグリッソを使用した場合の二次治療は、全身状態と年齢により推奨される治療が異なります。...


全身状態0~1で75歳未満
プラチナ製剤と第三世代以上の細胞傷害性抗がん剤の併用療法が推奨されています
全身状態0~1で75歳以上
カルボプラチン併用療法が推奨されています
第三世代細胞傷害性抗がん剤の単剤療法が提案されています
全身状態2
第三世代細胞傷害性抗がん剤の単剤療法が推奨されています
プラチナ製剤併用療法が提案されています

治療法ごとに副作用情報が報告されています。治療法は、副作用も考慮して選択されますので、副作用に関しても相談の上、今後の治療方針など担当医の先生とご相談なさってみてください。

また、光免疫療法(アルミノックス治療)に関しては、「切除不能な局所進行または局所再発の頭頸部がん」に対してのみ承認されています。食道がん、頭頸部がん、胃がん、皮膚扁平上皮がんに対して、現在「治験(臨床試験)」が行われていますが、肺がんに対しては未承認であり、まだ治験は行われていません。

参考情報:
肺癌診療ガイドライン2021年版 7 Ⅳ期非小細胞肺癌
https://www.haigan.gr.jp/guideline/2021/1/2/210102070100.html

独立行政法人 医薬品医療機器総合機構 医療用医薬品 アキャルックス点滴静注250mg
https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/841001_4299406A1020_1_06#HDR_Warnings

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