相談:膀胱がんの再発、副作用の少ない治療法は
母が膀胱がんと診断され、手術で全摘しましたが、半年以内に転移がみつかりました。担当医からは、最後の手段で副作用がきつい治療法があるといわれています。 日に日に体重が減り、食欲も激減、精神的にもうつのような症状が見られます。患者本人は安らかに最後を迎えたいから治療をしないことを希望していますが、母からの情報でしか病状がわかりません。諦めるのはまだ早いのではないかと考えています。副作用が少ない治験薬や治療法など、できることはありますか?(家族、女性)
回答:副作用がどのようにつらいのかなど、まずは担当医に相談を
「再発・転移性膀胱がん」に関する記事が、がんプラスに掲載されていますので、その内容をご紹介いたします。詳しくは、下記参考文献をご参照ください。...
膀胱全摘後にがんが再発した場合、選択される治療は全身化学療法です。一次治療は、ゲムシタビン+シスプラチンのGC療法です。GC療法が登場する前には、メソトレキセート+エクザール+アドリアシン+シスプラチンの4剤を組み合わせたMVAC療法が行われていました。GC療法とMVAC療法を比較した臨床試験では治療効果は同等ですが、GC療法で重篤な副作用が少ないことがわかり、現在、一次治療として推奨されているのはGC療法です。GC療法が効かなくなったときの、転移性あるいは再発性膀胱がんに対する二次治療として、免疫チェックポイント阻害薬のキイトルーダが使われます。
抗がん剤はさまざまな副作用が出ますが、臨床試験で認められたキイトルーダの副作用は、そう痒感、疲労、吐き気といった症状が10%程度みられるものの、グレード3以上の重篤な副作用の発現率が5%を超えるものはありませんでした。ただ、副作用の現れ方には、個人差があります。
副作用のイメージから「化学療法を受けると生活の質が低下する」とお考えの方もいらっしゃると思います。ただ、がんに伴う症状は、化学療法でがんを縮小させることで、その症状が軽減する場合もあるそうです。副作用はがまんせずに、どの副作用がどのようにつらいか、生活上のイベントのために投薬の時期をずらせるかなど、担当医によくご相談なさってみてください。
参考文献
「再発・転移性膀胱がんの治療に新薬登場! 尿路変向の選択や、膀胱全摘前後の補助化学療法の長所・短所などの十分な理解が大切」
https://cancer.qlife.jp/bladder/article4632.html
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