小児・AYA世代がん罹患率発表 20歳未満は白血病が最も多く

2018/06/04

文:がん+編集部

 小児がんとAYA世代と呼ばれる若年性がんの罹患率が発表されました。がん種別の順位では、20歳未満の1位は白血病、20歳代の1位は胚細胞腫瘍・性腺腫瘍、30歳代の1位は女性の乳がんという結果になりました。

20~30歳代の女性、乳がん・子宮頸がん・甲状腺がんが増加

 国立がん研究センターは5月30日、2009~2011年に新たにがんと診断された小児およびAYA(思春期・若年成人)世代のがん罹患率を人口集団ベースで集計し、掲載したこと発表しました。

 小児がんは、0~14歳のがんを指します。一方で、AYA世代は15~20歳代、30歳代を指すことが多く、ここでは15~39歳を指します。

 これまで、2007年に小児がんのみの罹患率は公表されていましたが、対象地域が15府県と少なく、診断年が1993~2001年と古いデータでした。そこで今回は、より最近の2009~2011年で、前回よりも地域を拡大した27府県のデータを用いて、対象年齢をAYA世代に拡大して集計を行ったそうです。小児からAYA世代のがん罹患率を、全国規模の人口集団ベースで、小児がん国際分類に従って集計した例はなく、小児期からAYA世代にかけて多くみられるがん種の順位も初めての公表となりました。

 集計の結果、2009~2011年の小児がんの罹患率は、12.3例(人口10万人あたり)でした。AYA世代のがん罹患率は、15~19歳が14.2例、20歳代が31.1例、30歳代が91.1例(人口10万人あたり)だったそうです。これらの罹患率を日本全体の人口に当てはめると、1年間にがんと診断される症例数は、小児で約2,100例、15~19歳で約900例、20歳代で約4,200例、30歳代で約16,300例と推計されるそうです。

 がん種別の罹患率の順位では、0~19歳の1位が白血病、20歳代の1位は胚細胞腫瘍・性腺腫瘍、30歳代の1位は女性の乳がんだったそうです。とくに、女性では20~30歳代にかけて、乳がん子宮頸がん・甲状腺がんが増えていること示されました。

画像はリリースより

 2007年の結果と比べると、全体的に今回の罹患率の方が高い結果になりました。これは、がん登録の精度向上によるものと考えられるそうです。