治療
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の治療
限局期の治療選択
ステージ1または2(限局期)では、Bulky mass(縦隔病変の横幅が胸郭内径の3分の1以上)」の有無で治療法が選択されます。
Bulky massがない場合は、3週間隔のR-CHOP療法6コースが推奨されています。R-CHOP療法は、リツキシマブ、シクロホスファミド、ドキソルビシン、ビンクリスチン、プレドニゾロンを併用する治療です。
IPIスコアが2以上の18~60歳の患者さんに対しては、ポラツズマブ ベドチン併用R-CHOP療法6コースも標準治療の1つとして推奨されています。
また、3週間隔のR-CHOP療法3コース後にISRT行う併用療療法も推奨されていますが、この2つの治療法を使い分ける明確な指標はないため、R-CHOP療法6コースの化学療法の適応可能性を考慮して選択されます。
年齢調整IPIスコアが0の60歳以下の患者さんに対しては、R-CHOP療法4コースを行った後に、リツキシマブ2コースを追加する治療も標準治療の1つとして推奨されています。
Bulky massがある場合は、3週間隔のR-CHOP療法6~8コース(必要に応じてリツキシマブ2コースやISRTの追加)が推奨されています。また、IPIスコアが2以上の18~60歳の患者さんに対しては、ポラツズマブ ベドチン併用R-CHOP療法6コースも標準治療の1つとして推奨されています。
治療により完全奏効が得られた場合は、無治療経過観察となります。完全奏効が得られなかった場合は、救援化学療法が行われます。
進行期の治療選択
ステージ3または4(進行期)では、R-CHOP療法6~8コース(必要に応じてISRT)が推奨されています。また、IPIスコアが2以上の18~60歳の患者さんに対しては、ポラツズマブ ベドチン併用R-CHOP療法6コースも標準治療の1つとして推奨されています。
治療により完全奏効が得られた場合は、無治療経過観察となります。治療前に7.5cm以上Bulky massがあった高齢患者さんの場合は、病変があった部位へのISRTの追加治療が考慮されます。部分奏効となった患者さんに対しては、残存病変が1照射内ならISRTを行った後、無治療経過観察となります。部分奏効も得られなかった場合は、二次治療となります。
参考文献:一般社団法人日本血液学会編. 造血器腫瘍診療ガイドライン 2023年版.金原出版