再発

急性リンパ性白血病/リンパ芽球性リンパ腫の経過観察中の検査、再発に関してご紹介します。

急性リンパ性白血病の治療後/リンパ芽球性リンパ腫の経過観察と検査

 寛解は、白血病細胞がもつ遺伝子変異を調べる精密検査を行なっても、白血病細胞が見つからない状態をいいます。

 治療により寛解が得られれば、経過観察とともに定期的な検査が行われます。病型、治療内容と効果、継続して行われる治療の有無、合併症、治療後の回復状態などにより検査の頻度は異なります。通常、最初は週単位で通院し、その後は月単位になっていきます。継続して治療を行う必要がなければ、3~6か月ごとに、再発を調べるための検査が行われます。

 主な検査は、診察、血液検査、尿検査のほか、超音波検査、X線検査、CT検査、MRI検査などの画像検査です。検査結果によっては、骨髄検査や骨シンチグラフィが行われます。

急性リンパ性白血病/リンパ芽球性リンパ腫の再発

 寛解後に再発した場合、患者さんの状況に応じて救援療法や同種造血幹細胞移植が検討されます。

 救援療法では、シクロホスファミド+ビンクリスチン+ドキソルビシン+デキサメタゾン(hyper-CVAD療法)、L-アスパラギナーゼを含む多剤併用療法、大量シタラビンを含む多剤併用療法などから選択されます。

 フィラデルフィア染色体陽性でイマチニブを使用中に再発した場合は、ダサチニブに変更され、BCR-ABL T315I変異陽性では、ポナチニブに変更されます。また、T細胞系で再発・難治性となった場合は、ネララビン(製品名:アラノンジー)が治療選択肢に加わります。

 再発・難治性の急性リンパ性白血病で、がん細胞の表面に「CD22」というタンパク質が発現している場合、イノツズマブオゾガマイシン(製品名:ベスポンサ)という分子標的薬が使用されます。また、再発・難治性のB細胞性急性白血病に対する分子標的薬として、ブリナツモマブ(製品名:ビーリンサイト)が承認されています。

参考文献:般社団法人日本血液学会編. ”造血器腫瘍診療ガイドライン 2018年版”.金原出版,2018.

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