再発
ホジキンリンパ腫の再発
限局期の古典的ホジキンリンパ腫で再発した場合は、進行期の古典的ホジキンリンパ腫と同様の治療法が行われます(進行期の古典的ホジキンリンパ腫の治療選択を参照)。
進行期で見つかった古典的ホジキンリンパ腫の初回治療後に再発した場合は、ABVD療法以外で効果が期待される抗がん剤を組み合わせた救援化学療法が行われます。
主な救援化学療法は、以下の通りです。
Dexa-BEAM療法:デキサメタゾン、カルムスチン※、エトポシド、シタラビン、メルファラン
Mini-BEAM療法:カルムスチ※、エトポシド、シタラビン、メルファラン
ICE療法:イホスファミド、カルボプラチン、エトポシド
ESHAP療法:エトポシド、メチルプレドニゾロン、シスプラチン、シタラビン
※国内未承認
救援化学療法で効果が見られた65歳以下の臓器機能が保たれている患者さんでは、自家造血幹細胞移植併用大量化学療法が推奨されます。
また、自家造血幹細胞移植併用大量化学療法の治療歴がある再発・難治性のCD30陽性患者さんに対しては、CD30を標的とした抗体薬物複合体「ブレンツキシマブ ベドチン」が有効という国内で行われた第1/2相の臨床試験の報告があります。
大量化学療法やブレンツキシマブ ベドチンによる治療歴のある再発・難治性の患者さんを対象とした臨床試験(米国、フランス、イギリス、ドイツ、日本ほかで実施)では、抗PD-1抗体(ニボルマブ、ペムブロリズマブ)の高い有効性が認められています。
参考文献:一般社団法人日本血液学会編. ”造血器腫瘍診療ガイドライン 2018年版”.金原出版、2018.
Ogura M, et al. Phase I/II study of brentuximab vedotin in Japanese patients with relapsed or refractory CD30-positive Hodgkin’s lymphoma or systemic anaplastic large-cell lymphoma. Cancer Sci. 2014 ; 105 (7) : 840-6. (3iiiDiv)
Chen R, et al. Phase II Study of the Efficacy and Safety of Pembrolizumab for Relapsed/Refractory Classic Hodgkin Lymphoma. J Clin Oncol. 2017 ; 35 (19) : 2125-32. (3iiiDiv)