相談:乳がんの手術予定、生活で気をつけることは
乳がんと診断され、手術を受けることになりました。乳がんの患者が日常生活で気を付けなければならないことは何でしょうか。手術前にしておかなければならないこと、してはいけないこと、また、術後の生活で気を付けなければならないことなど、情報があればお願いします。 また、術後に放射線治療やホルモン治療を行っている間に、新型コロナウイルス感染症の第2波が来たらと考えると怖いです。医師には、放射線治療では、肺に放射線が当たることがあるので、肺炎になる人がいるといわれました。しかし、乳がんの治療中に新型コロナウイルスに感染すると症状が重くなるということはないともいわれ、説明が矛盾するような気がします。新型コロナウイルスについてはまだ研究段階で、まだはっきりとしたことはわかっていないのではないかと思いますが、情報があれば教えてください。(本人、女性)
回答:乳がんは早期治療で生存率が高いが、10年後でも再発があるため定期的な検査が大切
乳がんは早期に治療を始めることで生存率が高まるとされています。その反面、10年後でも再発することがあります。...
そのため、定期的な検査を受けることが大切です。
乳がんの予後と関連する可能性のある生活習慣にともなう要因は以下の通りといわれています。
・適正体重を維持すること
・適度な運動(家事などを含む)身体活動を行う
・食物繊維を含んだ食事
・大豆製品の摂取
・総脂肪(特に飽和脂肪酸)の摂取を減らす
これらの情報は、医学的根拠の高い臨床試験によるものではなく、観察研究などによるものです。
新型コロナウイルス感染症と乳がん治療に関して、2020年5月10日時点で、非常事態宣言下で日本癌学会が患者さん向けに発表している情報によると、新型コロナウイルス感染症はまだまだ知られていないことが多く、がん診療の領域においてはエビデンスの少ない状況です。多様な情報が流れる中、混乱を招かないように、がん関連3学会(日本癌学会、日本癌治療学会、日本臨床腫瘍学会)合同連携委員会で、新型コロナウイルス対策ワーキンググループによる患者さん向けの情報の発信を開始しています。
第2波や新たな事実の発表などにより、状況は変わりますので、心配なことがあれば、自己判断せず、まずは担当医や看護師、治療を受けている病院の相談窓口などにご相談ください。
日本癌学会の「新型コロナウイルス感染症とがん診療について(患者さん向け)Q&A」に、関連情報がありますので、ご紹介します。
がんの手術後1か月以内に新型コロナウイルス感染症にかかった患者さんは、重症化しやすいという報告があります。特に術後間もない患者さんは外出自粛や手洗いなどの感染対策の徹底が必要です。手術に関しては、自己判断で手術を中止したり、延期したりすることはせず、担当医と相談し、今の時期に手術をした方がよいのか、延期すべきか、何らかの手術以外の治療を行うのか、担当医から十分お話しを聞くことが大切です。
放射線の局所照射で、感染に対する抵抗力(免疫)が大きく低下するという科学的根拠はありません。放射線治療を受けた患者さんが新型コロナウイルスにより肺炎を起こすと重症化しやすいとの報告もありません。抗がん剤を併用した化学放射線療法では、免疫が低下する可能性があります。照射法や線量にもよりますが、胸部への照射では数か月後に放射線肺臓炎が起こることがあり、これに新型コロナウイルスによる肺炎が重なると重症化のリスクが高くなる可能性は否定できません。放射線治療が他のがん治療に比べて危険性が高いとは考えにくいですが、がん患者さんは健康人より新型コロナウイルス感染症の重症化リスクが高いことがわかっていますので、感染予防を徹底する必要はあります。
参考文献
乳がんの発症や予後に影響を与えるライフスタイル
https://cancer.qlife.jp/breast/breast_feature/article5337.html
乳がんの予防と予後
https://cancer.qlife.jp/breast/breast_tips/article4998.html
日本癌学会 新型コロナウイルス感染症とがん診療について(患者さん向け)Q&A
http://www.jca.gr.jp/public/c_q_and_a.html
乳がんの予後と関連する可能性のある生活習慣にともなう要因は以下の通りといわれています。
・適正体重を維持すること
・適度な運動(家事などを含む)身体活動を行う
・食物繊維を含んだ食事
・大豆製品の摂取
・総脂肪(特に飽和脂肪酸)の摂取を減らす
これらの情報は、医学的根拠の高い臨床試験によるものではなく、観察研究などによるものです。
新型コロナウイルス感染症と乳がん治療に関して、2020年5月10日時点で、非常事態宣言下で日本癌学会が患者さん向けに発表している情報によると、新型コロナウイルス感染症はまだまだ知られていないことが多く、がん診療の領域においてはエビデンスの少ない状況です。多様な情報が流れる中、混乱を招かないように、がん関連3学会(日本癌学会、日本癌治療学会、日本臨床腫瘍学会)合同連携委員会で、新型コロナウイルス対策ワーキンググループによる患者さん向けの情報の発信を開始しています。
第2波や新たな事実の発表などにより、状況は変わりますので、心配なことがあれば、自己判断せず、まずは担当医や看護師、治療を受けている病院の相談窓口などにご相談ください。
日本癌学会の「新型コロナウイルス感染症とがん診療について(患者さん向け)Q&A」に、関連情報がありますので、ご紹介します。
がんの手術後1か月以内に新型コロナウイルス感染症にかかった患者さんは、重症化しやすいという報告があります。特に術後間もない患者さんは外出自粛や手洗いなどの感染対策の徹底が必要です。手術に関しては、自己判断で手術を中止したり、延期したりすることはせず、担当医と相談し、今の時期に手術をした方がよいのか、延期すべきか、何らかの手術以外の治療を行うのか、担当医から十分お話しを聞くことが大切です。
放射線の局所照射で、感染に対する抵抗力(免疫)が大きく低下するという科学的根拠はありません。放射線治療を受けた患者さんが新型コロナウイルスにより肺炎を起こすと重症化しやすいとの報告もありません。抗がん剤を併用した化学放射線療法では、免疫が低下する可能性があります。照射法や線量にもよりますが、胸部への照射では数か月後に放射線肺臓炎が起こることがあり、これに新型コロナウイルスによる肺炎が重なると重症化のリスクが高くなる可能性は否定できません。放射線治療が他のがん治療に比べて危険性が高いとは考えにくいですが、がん患者さんは健康人より新型コロナウイルス感染症の重症化リスクが高いことがわかっていますので、感染予防を徹底する必要はあります。
参考文献
乳がんの発症や予後に影響を与えるライフスタイル
https://cancer.qlife.jp/breast/breast_feature/article5337.html
乳がんの予防と予後
https://cancer.qlife.jp/breast/breast_tips/article4998.html
日本癌学会 新型コロナウイルス感染症とがん診療について(患者さん向け)Q&A
http://www.jca.gr.jp/public/c_q_and_a.html
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