基礎知識

バーキットリンパ腫とは

 バーキットリンパ腫は、悪性リンパ腫のうち非ホジキンリンパ腫に分類される高悪性度のB細胞リンパ腫です。成人では悪性リンパ腫の1~2%程度ですが、小児では25~40%を占め、比較的若い人に多く発症します。女性1人に対し、男性が2~3人で男性に多い傾向があります。

バーキットリンパ腫の症状

 バーキットリンパ腫は、回盲部(かいもうぶ:盲腸と小腸の境界部)などの腹部のしこりとして発症することが多く、腹腔内のリンパ節、卵巣、腎臓、乳房へ浸潤していることもあります。また、骨髄や中枢神経に浸潤した状態で診断されることもあり、70%の患者さんがステージ3以上の進行期で発見されます。

 腹部にしこりができると、おなかの張りを感じることがあります。中枢神経に浸潤している場合は、しびれやけいれん、意識障害が起こることもあります。また、悪性リンパ腫に特徴的な全身症状として、発熱、寝汗、体重減少(B症状)が挙げられます。

参考文献:一般社団法人日本血液学会編. ”造血器腫瘍診療ガイドライン 2018年版”.金原出版、2018.

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